格安店をはじめ、一昔前と比べると広く手軽に利用できるようになったマッサージ店。近年、日本中に数えきれないほどのマッサージ店が展開されているが、「いま日本一予約が取れないマッサージ店」をご存じだろうか?
その店の名は『悟空のきもち 表参道店』。2016年3月17日の時点で約1万5000人のキャンセル待ちがいるという異次元レベルの超人気店だ。同店はヘッドマッサージ専門店なのだが、目玉はなんといっても「ほぼ気絶レベルの絶頂睡眠」である。
・予約が取れない超人気店
『悟空のきもち』は、8年前に京都で第1号店をオープンし、今日現在、大阪と東京の合計3店舗を展開する人気サロンだ。先述した1万5000人のキャンセル待ちは東京店のみの数字で、3店舗を合計すると2万人オーバーのキャンセル待ちがいるという……。
意外なことに利用者の半数は男性で、その9割ほどがいつの間にか眠りについてしまうとのこと。今回は運良く、その「ほぼ気絶レベルの絶頂睡眠」を体験できることになったので、逆に眠らない気満々で店舗へお邪魔することにした。
・快楽ホルモンを分泌させる
絶頂睡眠のカラクリはこうだ。いわゆる「快楽ホルモン」と呼ばれるドーパミンは脳幹から分泌されるが、その脳幹とつながっている筋膜は当然頭にある。そこを刺激することによって、快楽ホルモンの分泌を促し、絶頂へ高まったところで一気に寝落ちさせる……というものらしい。
なんとなく概要はわかったが、果たして眠らない気満々の筆者を寝落ちさせることは出来るのか? 今回は「ここ1カ月で眠らせられなかったのは1人ですかね?」という凄腕の山口さんにマッサージを施してもらうことになった。
──と、正直ここからはあまり記憶がニャイ! 顔にタオルをかけ、鎖骨から首・顔・目・耳、そして頭をほぐされたことは覚えている。特に首を縦に優しく揺らされたときは気持ち良すぎMAXで、ボンヤリと「椅子……浮いた?」と感じた。
・気付いたのは起こされたとき
ハッキリと意識が戻ったのは起こされたときで、時間にして40分ほどが経過しているではないか……コワ! 山口さんに「いつ寝ちゃいましたか?」と伺ったものの、「寝入り方が静かだったので、正確にはわかりません……」とのことである。
ただ、少なく見積もっても半分以上は寝ていたと思われるから「絶頂睡眠おそるべし」と言わざるを得ない。眠らない気満々だったのに……! またマッサージ後の爽快感はハンパなく、店名の由来ともなっている「孫悟空の頭の輪っかが外れたような気持ち」がリアルに味わえた。
担当者によると「今後、東京でもう1店舗出店するかも?」とのことなので、機会があればぜひマッサージを受けていただきたい。ちなみに、ニューヨークにも出店する計画があるようなので、日本発の「ほぼ気絶レベルの絶頂睡眠」が、世界のトレンドになる日がくるかもしれないぞ。
取材協力:悟空のきもち
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼表参道の交差点すぐ近くに店はある。
▼ええとこや。
▼落ち着いた雰囲気の店内。
▼今回、マッサージを担当してくれた山口さん。
▼眠らない気満々の中、いざスタート!
▼ただ、よく覚えてねぇ……。
▼人によっては3分ほどで寝落ちしてしまうらしい。
▼起こされたとき。自分でもビックリして笑いが止まらなかった。そして世界が明るい! 超爽快!!
▼日本一予約が取れないマッサージ店の実力はマジでヤバかった。