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突然だが、海外留学に憧れたことはないだろうか。アメリカ留学帰りの同級生が、学校の先生以上に英語を使いこなしている姿を見ると「英語授業の限界」を感じたりするものだ。現地の風に吹かれながら五感を解放して得たスキルは、教科書の中身よりもリアルで実戦向きなのかもしれない。

今回は、本格的な留学より短期間ではあるが、タイ北部最大の都市チェンマイに「タイ古式マッサージ」を学びに行ってきたので報告したい。自然溢れる環境の中で、2500年の歴史を持つ伝統マッサージ技術をガチで習得してきたぞ。旅をしながら大人の留学体験、さっそく紹介していこう!

・CLSマッサージスクール

今回お世話になったのは、タイ文部省認定のCLSマッサージスクール。ここでは、タイ古式マッサージをはじめフットリフレクソロジーやオイルマッサージなど、スパで行われている各種マッサージを一流スパでキャリアを積んだ先生から直接教わることができる。

なお、学校は全寮制で、受講料の中には朝食、昼食、教材費やチェンマイ空港からの送迎も含まれていた。筆者は9日間の「タイ古式マッサージコース」を受講。部屋はドミトリータイプを選んだので留学費は約4万円で済んだ。物価が安いチェンマイ価格で学べるので お得感がハンパじゃない。
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・タイ古式マッサージコース

タイ古式マッサージコースの授業は、タイ人の先生がお手本を見せ、通訳の方が解説をし、生徒が練習をするといった流れで進んでいく。日本人生徒 約30名が3クラスに分かれ、朝9時から夕方5時半までひたすら練習に励むのだ。

ちなみにタイ古式マッサージは「2人で行うヨガ」とも言われ、筆者も毎日相手を変えながら実技練習を繰り返した。最初の頃は、タイ古式マッサージ特有のアクロバティックなストレッチの力加減がわからず、相手の女性が悲鳴を上げたことも……。そんなこんなで、100以上あるマッサージの型を覚えていく。
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・食事事情

日曜日の休日を含めて10日間、朝食と昼食は毎日学校で食べることができる。学校のタイ料理は、日本人向けに辛さを控えたものや、本来の辛さに近いものまで様々。フレッシュすぎる果物が美味しすぎて、バナナを毎日7本食べる女性までいた。
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夕飯は近所の食堂へ行けば、40バーツ(約120円)でパッタイ(タイの焼きそば)やカオソーイ(チェンマイ名物の麺料理)などを食べることができる。食後はそれぞれ学校で復習をしたり、星空を眺めながら語り合ったりと、異国の地でほんのり学生気分が味わえたぞ。
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・最終日はテスト

最終日の筆記試験と実技試験をクリアしたら、タイ文部省の認定証をもらうことができる。特に実技は、マッサージの種類(上半身か下半身)と相手を クジ引きで選んで1時間のテストに臨むのだが、緊張のあまり同じ部位を永遠に揉み続けてしまう生徒も……。

筆者はめでたくテストに合格し、お世話になった先生から修了証をもらって卒業することができた。10日間という短い期間ではあったが、毎日同じ仲間と学び、遊び、充実した学園生活を送ることができたので、帰りのバスに乗る時には思わず目頭が熱くなったのである。
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──いかがだっただろうか。マッサージの種類によっては4日や5日のコースもあるので、休みを上手く利用すれば、仕事の合間にプチ留学も可能だ。いくつになっても、新しいことに挑戦するのは刺激的で楽しいぞ!

参考リンク:CLSマッサージスクール
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼CLSマッサージスクール
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▼授業は先生がお手本を見せてくれる
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▼昼食
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▼この日のメニューは麺だった
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▼休み時間にはアイス屋がやってくる
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▼夕飯は近所の食堂へ
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▼40バーツ(約120円)でガッツリ食べられるのだ
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▼学校内も緑豊かだ
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▼筆者もめでたく合格
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▼みんな笑顔で卒業
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▼街にはマッサージ店が多い
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