【カレー探求】東京・荻窪「トマト」のカレーは待ってでも絶対に食べるべき！芸術的な味わいに感動すること間違いなしッ!!

私（佐藤）はカレーが好きだ。特に欧風カレーが好きだ。ぶっちゃけ、スープカレーはあまり好きではない。インドカレーもあまり好きな方ではない。日本の洋食としてお馴染み、トラディショナルな欧風カレーが大好物！

東京・荻窪といえば、ラーメン激戦区として有名なのだが、美味しいカレーのお店があることでも知られている。その三大名店のひとつ、トマトに行ってきたぞ。開店約20分前に行ってみると……、平日なのに行列！　さすが人気店、食べログで4.1を獲得するだけはある！

・荻窪三大名店

荻窪のカレー店といえば、「吉田カレー」「すぱいす」「トマト」が良く知られている。私はそのいずれも行ったことがない。開店前の早い時間を狙わないと入れない可能性があるので、敬遠してきたのだ。3月のある日、朝早くに出て確定申告を済ませた後に、このタイミングなら行ける！　と思い、トマトへと向かった。

・開店前30分の段階で並んでる

お店は、JR荻窪駅南口から徒歩約5分のところにある。商店街を抜け、住宅街に差しかかった辺りだ。開店時間の約20分前、11時10分頃にお店にたどり着く。早すぎたかな？　と思いきや、すでに5～6人の人が並んでるじゃないか！　しかも、カレーにうるさそうな顔立ちの面々。さすがは有名店だ。楽勝かと思って侮ってしまった。

・相席はしない

一巡目で入ることができず、その後約20分程度待つことになった。幸いこの日は天気が良かったので、待つのは苦ではなかった。一巡目で入りたいという人は、11時にはお店にたどり着いていた方が良さそうだ。さて、ようやく入店。中の様子は、こじんまりとした昔ながらの洋食屋さん。派手さはないが品があり、あたたかいお店作りをしている雰囲気が伝わってくる。

私は4人かけのテーブルに通された。相席でも良かったのだが、あえて相席にはしていないようだ。大変有難いのだが、外で待つ人たちのことを思うと、何だか申し訳ない気持ちになった。メニューを見ると……。

メニューの半分がカレー、残りがビーフシチューやビーフストロガノフなど。う～ん、これは悩む。だって全部ウマいに決まってるんだもの。絶対カレー！　と行きたいところなのだが、ビーフシチューの誘惑に負けそうだ……。だが、やはりカレー！　ということで、思い切ってビーフタンカレー（2800円）を注文!!　それにチーズトッピング（320円）。奮発してやった。

・36種のスパイス

このお店では、36種のスパイスをブレンドし、1週間かけて丁寧にカレーを仕上げるのだとか。く～ッ！　想像しただけでヨダレが出てきそうだ。そうして待っていると、キターー！

薬味と専用の器に入ったカレー、そしてご飯。ご飯のうえには、チーズとレーズンが。本当はレーズンが苦手なんだけど、ここでなら食えそうな気がするから不思議だ。

・深い色を携えたカレー

カレーをすくってみると、チーズの下から深いこげ茶色を携えた、ドロリとしたカレーの姿があらわれた。これなんだよ、これ！　カレーはこうでなくっちゃ。シャバシャバなカレーもいいけど、これこそが欧風カレーですよ。

さらにカレーのなかには肉厚な牛タンが潜んでいる。2枚も！　厚さ約1センチもある肉塊なのに、ナイフがついてないぞ。これは噛み切れということなのか？　実際にかぶり付いてみると、噛むまでもなく引きちぎれる、トロける！　どんだけ手間をかけて仕込んだんだ。カレーで食うのがもったいないと思うほどにウマいぞ。

・芸術的な味わい

当然カレーも美味である。その色があらわすように、底知れぬ深さのコクがある。時間と共に凝縮された旨味がある。口に入れると、美味しさの波にのまれてしまうようだ。しかしながら！　後味がさっぱりとして、かすかな余韻だけが残る。重くない！　くどくない！　さらに口当たりが大変滑らかだ。微に入り細にわたって描き尽くされた絵画を見ているよう。芸術的な味がする！

もしも美味しさのチャートを作るなら、「旨味」「甘さ」「辛さ」「コク」「後味」、そのすべてで満点といって良いかもしれない。さらにさらに、平日ランチはデザートサービスで、出されたサクラのアイスも完璧な美味しさだった。これを食べて、食事のすべて完成である。

多少待つことになるかもしれないが、待ってでも食べるべきお店と言っておこう。トマトには、本当の美味しさの欧風カレーがある。

・今回訪問した店舗の情報

店名　トマト
住所　東京都杉並区荻窪5-20-7 吉田ビル1F
営業時間　11:30～13:30、18:30～20:30（売切れ次第終了）
定休日　水・木曜日

Report：佐藤英典
Photo：Rocketnews24

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