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関東と関西は本当に違う。うどんの味も違えば、電気の周波数も違う。だが、それだけではなかった。春のお菓子『桜餅』も、東と西で全く別物というのをご存知だろうか?

知っている人は知っている。だが、知らない人は知らない豆知識。私は、上京5年目の大阪人なのだが、先日初めて東京で桜餅を買ってみたところ、知らないお菓子が出てきて戸惑った。これ、私の知ってる桜餅やない! なにが起こったんやー!?

・大阪人1「何これクレープ? 桜餅ちゃうやん!」

桜餅は、もっちりツヤツヤ、丸くてぼたもちやおはぎのような形をしているのが関西風。餡を円形の皮でクルっと一巻きにしたのが関東風だ。私・沢井メグは神戸生まれの大阪育ちだ。そんな私にとって桜餅といえば、完全に丸いおはぎみたいなアイツのことである。

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でも、東京の桜餅は全然見たことがないヤツだった。ファーストインプレッションは、「クレープ?」だ。というのも、至近距離で見たところ生地の質感がマットで、ホットケーキやクレープを焼いたときにできる気泡っぽいものが見えたからである。完全に「私の知ってる桜餅とちゃう(笑)」である。

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・材料からして違った / やっぱりクレープっぽい

関東の桜餅は別名を「長命寺(ちょうめいじ)」というそうで、皮は小麦粉等を混ぜた生地を焼いたものだ……ってクレープって第一印象、あながち間違いでもないやん! 

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一方の関西の桜餅「道明寺(どうみょうじ)」は、もち米が原材料の “道明寺粉” で作られているのだ。そら、材料が違ったら、質感もちゃうわ!

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・食べてみた → 感想「別の食べ物でした」

そんな関東風桜餅こと「長命寺」を初めて食べてみたぞ! うーん、うーん……。桜餅……かなぁ? 塩漬けの葉は確かに桜餅の味がするし、もちろんこれはこれで美味しいけど、私の脳は「桜餅=道明寺」として生きてきたので、急に長命寺が桜餅と言われても受け入れられない。
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多くの大阪人にとって『築地銀だこ』は大阪でいうところのたこ焼きではなく “銀だこという食べ物” であるのと同様に、別の食べ物だ。決して、嫌いなわけじゃないから許してほしい。

・大阪人その2「僕は関東のが好きです」

個人的な感想を言うと、私はやっぱり道明寺の方が好き。京都出身の和才記者も道明寺派で、「関東のは仏壇のお菓子って感じですよね~」とのこと。生まれた土地のものが好きなのは仕方がないよね! ……と思っていたら、上京8年目の中澤記者(大阪出身)は「僕は関東のが好きです」。

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なんで? 魂売った!? と、思ったら「紅白まんじゅうみたいで美味しい。紅白まんじゅう好きなんで」とのことだった。確かにまんじゅうの皮も小麦粉だ。関東の桜餅の皮は、まんじゅうにも似ていた。

執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼大阪人が関東の桜餅を初体験!
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▼いわゆる「道明寺」が関西では「桜餅」
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▼関東のはこれ。別名を「長命寺」というらしい
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▼あんこがチラリ
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▼このあたりの質感が、「クレープ」を思い起こさせたのだ
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▼いただきまーす!
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▼「……」
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▼美味しかったけど、なんか想像と違った。これはしょうがないよねえ


▼上京10年目の京男・和才記者にも食べてもらった
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▼和才記者は葉っぱは食べない派「だって葉っぱですよ!?」
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▼感想は「仏壇にあるお菓子」とのこと
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▼上京8年の中澤記者も、関東の桜餅とは初対面だ!
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▼紅白まんじゅうに似ていて好き、道明寺よりこちらの方が好き、とのこと! 結局は個人の好みなのかも
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▼長命寺は関西ではほとんど見たことがない。東京はどちらも選べていいね!
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