今日2016年1月18日、東京では今年初めての積雪が観測されたが、明日1月19日までは全国各地で大雪になる可能性もあると言われている。どうやらここ数日間は、雪による様々な影響に注意が必要のようだ。
そこで、北海道民の筆者が『雪道の歩き方』5カ条をお伝えしたいと思う。これまで雪に慣れていない方はもちろんのこと、雪に慣れている方も改めて確認して役立てていただけると幸いだ。
1:靴の種類に気をつける
まず、雪の日の外出時に絶対に気をつけたいのが靴の種類。特にやめておいた方がいいのは、キャンバス生地のスニーカーや土踏まずのところに通気穴のあるタイプ。これで雪溶け道を歩いた日には靴に水が浸水し、最悪の結果になってしまう可能性大だ。
さらに冬は、ツルッと滑って転んで大怪我に! なんてこともよくある話。そんな事故を防ぐ為には靴底にも注意が必要で、革靴によくみられる皮製の靴底はもちろん、ゴム製でも溝が無いものはNGである。適しているのは深い溝があって柔らかいゴムで作られた靴底だ。
2:雪道は「ペンギン歩き」
次に凍った道を歩く際に意識しなければならないのが歩き方。どんな歩き方が良いのかと言うと……それは「ペンギン歩き」である。ペンギンと言えば氷上を歩くプロフェッショナル。実はツルツルの路面を安全に歩く為の知恵がペンギンの動きに隠されているのだ。その動作を具体的に説明すると……。
ペンギンは身体の重心を地面と垂直に保ちながら、短い歩幅で歩いていると言われている。この歩き方を真似する為には、出来るだけ足を後ろに蹴らないよう意識して「足を地面に対して垂直に上げ、空中で前に出して、また垂直に下ろす……」を繰り返すのだ。凍った道を歩く際は「ペンギン歩き」を意識すると滑りにくくなるゾ!
3.横断歩道周辺や橋の上に注意
実は危険なのが、横断歩道の手前や横断歩道の白い “ペンキ” の上。横断歩道の手前は溶けた雪が固りやすいうえ、さらに渡るときにも白いペンキの上が水や氷で滑りやすくなっていることがあるので注意が必要だ。その他、橋の上も地熱が無い為に凍りやすく、坂になっていることが多い場所なので用心して歩いた方がいいだろう。
4.携帯可能な防寒衣類を常備
そして冬の寒さに負けない為には防寒が不可欠。その中でも便利なのが、手袋やマフラー、小さく収納出来るインナーダウン等の携帯可能な防寒衣類である。寒くなった時に着用して、暑くなったら脱げば良い。バッグの中に入れておくと役に立つぞ。
5.使い捨てカイロを活用
この季節、特に冷え性の方や極寒の地域にいる方にオススメなのが「使い捨てカイロ」である。ひと昔前に販売されていたカイロはしばらく揉まないと暖かくならなかったが、現在販売されているほとんどのものは、袋の中身をほぐして30秒ほど息を吹きかければ速攻で暖かくなるという優れものだ。これも防寒衣類と同じく、バッグに忍ばせておくといざという時に活躍する。
雪国にお住まいの方にとっては当たり前のことばかりだったかもしれないが、以上が筆者の思う『雪道の歩き方』5カ条だ。ちなみに、東京とは寒さや雪の質自体が違うので全部が全部あてはまらないかもしれないが、すぐに使えるものもあるハズである。
まだまだ冬はこれから。寒さによる体調不良や雪によるトラブル等が発生しないよう、くれぐれもご注意願いたい。
執筆:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.
▼最低限、靴はきちんと選ぼう。こんなタイプはNGだ。
▼ちなみに北海道には「冬靴」と呼ばれるジャンルが靴屋さんに並んでいる。