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今年の冬は厳しい。昨年2016年の同時期に比べて全国的に積雪が多く、特に山陰地方で記録的な豪雪に見舞われている。当然ながら、北海道でも寒さは厳しく、各地で大雪。さっぽろ雪まつりに参加した人は、大変だったに違いないだろう。

そんななか、女性サイトが提案する「雪まつり」コーデに否定的な声が相次いでいる。このサイトが提案するコーディネートはどう見ても薄着。この格好について、札幌在住の “札幌のプロ” に何がいけないのか聞いてみた。

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・北海道は次元が違う

私(佐藤)は昨年雪まつりに参加した。東京を離れる時に汗をかくほどの厚着をしていたのだが、北海道に着いた時に、それが厚着ではなかったと思い知らされた。当たり前のことだが、寒さが違う。雪の量が違う。巨大な雪像が1週間も建っていられるくらいだから、極寒である。東京の感覚で行くと、絶対に失敗すると思った。

・札幌のプロはこう語る

話題のサイト『Marisol』は、日帰りで行く雪まつりのコーディネートを提案している。靴は現地調達ということなのだが、このコーデについて北海道の寒さをよく知る人たちからは、「(寒くて)ムリじゃない?」や「死ぬぞ」などの声が挙がっている。

札幌市に長く住んだ経験があり、現在は恵庭市在住。札幌を知り尽くした男のK.ナガハシに、このコーディネートについて尋ねると、次のように述べている。

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「北海道で生まれ育った私が断言します。この服装でさっぽろ雪まつりに行くのは危険です! ハッキリ言って自殺行為。大げさではなく『死ぬ気か!?』と言いたい。

まず問題なのがアウターがパーカ1枚という点。これでは、寒風が吹けば極寒。体温ゴッソリ持っていかれます。震えが止まらないでしょう。雪像見ている場合じゃないですよ。そして雪が降れば、即ビショビショになります。お気に入りの服を捨てるつもりなら、このままでも良いと思いますけどね。

せめて、ヒートテックを鬼のように重ね着すればなんとか凌げるかもしれませんが、コートやダウンジャケットなどのアウターを着てないと、おかしな人に見られるでしょうね。まあ、パーカ1枚でも十分おかしな人ですけど。

さらに、ロングスカートも大問題! 溶けた雪が跳ねてスカートがめちゃくちゃに汚れますよ。これも、1回履いて捨てるつもりなんですかね。靴は現地調達ってことですので、まあ良いとして……。このコーディネートで取り入れても良いのは、大きなストールくらいですね。点数つけるなら100点満点で10点です」

・これをベースにして

とのことだった。私が昨年現地に行った時には、誰もがオーバーコートやダウンジャケットを着用していた。さすがにパーカ1枚という人は、見かけなかったのだが……。まあ、これをベースに、上着を羽織るつもりで参考にすると良いのではないだろうか。

参照元:Marisol Online、Yahoo! リアルタイム検索
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24