私事で大変恐縮なのだが、今日11月19日は私(佐藤)の誕生日である。胸を張って誇れるような歳ではないのだが、42歳になった。いやはや、ただでさえオッサンが、より1歩深くオッサンの領域に踏み込んだと実感する次第だ。
この歳になると、誰も祝ってくれないので、自発的に今日が誕生日であることをSNSに投稿してみた。有難いことに祝福の言葉をくれる人もいるのだが……。「いいね!」しかしてくれない人もいる。一言くらい何か言えるでしょ? なんで、いいね! しかしてくれないの? そこで、私なりにこのいいね! の仕組みを考えてみた。
・何がいいね! だよ
そもそも私は、このいいね! の仕組みが好きではない。いいね! をされたら、いいね! を返さないといけない気がしてならないからだ。それからいいね! が指し示す感情がよくわからない。たとえば、「財布落とした、ショック……」と投稿してもいいね! が付いたりする。良くねえよ! 何がいいんだよ!!
・コメント打つのが面倒くさいの?
こんな悲しい投稿をしたときに、いいね! をする人の感情を想像すると、「それは大変だ!」なのか「困ったねえ」、「お気の毒に」と言ったところだろうか。もしもそう思ってるのなら……、コメントしろよ! 「それは大変だ」って打つのも面倒なのか!
・たかだか数文字……
さらにたとえば、「PCに詳しい人、起動しなくなったんだけどなんで?」みたいにアドバイスを求めたとする。これに対していいね! をする人はどう思ってるのだろうか。良くないぞ、状況は全然良くない。なのに、なぜいいね! なのか。「マジで!」なのか「それは困った」なのか……。だから、だったら「マジで!」って打てばいいでしょ! 面倒なの?
・ボタンひとつで済ますのか?
最後に「今日、俺誕生日」と投稿する。何を言わんとしているか、もうわかるな。この場合のいいね! はたしかに良いことではある。ありがとうありがとう。心の底から感謝しているのだが、たぶん情緒的には「おめでとう!」と言ってくれてるはず。わかるよ、わかる。でも……。
「おめでとう!」と打てばいいでしょ! それが聞きたくて、わざわざ恥ずかし気もなく、「今日、俺誕生日」と投稿している訳ですよ。「おめでとう!」と言ってくれよ!! 42歳だって祝われたいんだよ、チキショー!
あれか、「ふ~ん」くらいの気持ちでいいね! をしているのか? それとも「あっそ」くらいの感じなの? ボタンひとつで何でも済ます、そんな世の中じゃポイズン!
・「おめでとう!」ってステキやん!
という訳で、誰かが誕生日の時には、言葉にして祝福してあげよう。「おめでとう!」、ステキな言葉じゃないか。なんでも簡便に済ませるのではなく、心を通わせて行こうぜ! よろしくな!
参照元:Instagram @hidenori_satou
執筆:佐藤英典