日本古来よりの文化である熊手。生粋の西の家系である私(中澤)の家族には、熊手を買うという習慣がなく、初めてその存在を知ったのは1年ほど前。作曲家として生計を立てているヒップホッパーの先輩が「熊手マジスゲー、マジリスペクト、マジチェケラ。俺の友達大体熊手」と言っていたのだ。
そんなこともすっかり忘れていた先日、佐藤記者と話していると「熊手マジスゲーよ」という話をされた。フラッシュバックする記憶。これだけの人を魅了するということは熊手マジチェケラッチョなのかも。私がギターを弾いているバンド「フリサト」もCDリリースするし、バンドのメンバーと熊手を買いに行ってみることにした。
・神マジリスペクト
2015年の酉の市は、5日、17日、29日の3日間。11月5日、新宿花園神社の前に集合したフリサトメンバーたち。リリースを目前に控え、神頼みに余念がない。神マジリスペクト精神が半端ない。激混みの境内を進んでいくと、雅楽のような演奏の準備が行われていた。こういった日本古来の文化に触れられるのも酉の市の良いところだ。
私個人の感想だが、日本の伝統にはどことなく妖しさや怖さが漂っている。神々しさや正しさではなく、妖術や呪いの方が近いような雰囲気。むしろ、そういういかがわしい雰囲気だからこその良さがある。
・初年度は1番安いのから
話を戻そう。道すがら色々な出店に目移りしながらも、なんとか熊手の売っている一帯にたどり着いた。そこは四方八方に熊手が飾り付けられトンネルのようになっている。そこかしこで柏手(かしわで)が鳴り響く独特の空間だ。
熊手購入は初めてなので1番安い1000円のものにした。初年度は小さいものを買うほうが良いらしい。対応してくれたおじさんも「初めてならそれがいい!」と粋な笑顔を見せる。
・花園神社横の珍スポット
最後に、花園神社の脇にある小さな社「浅間芸能神社」にもお参りした。社の隣には藤圭子さんの名曲『圭子の夢は夜ひらく』の歌詞が刻みつけられた石碑が建っている。圭子神マジリスペクト。
今年の酉の市はあと2回ある。熊手の効果はマジヤヴァイみたいなので、これまでスルーしてきたあなたもチャケラした方が良いかも!?
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼熊手の花が咲く
▼ここで買いました
▼賑わう露店
▼芸能浅間神社
▼神マジリスペクト
▼打ち上げじゃー!
▼売れたいっ!
▼この熊手欲しい
▼フリサト「春が来た」MV