2015年12月18日に公開が予定されている映画『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』。10月20日には特報予告編第3弾も公開されたので、グッと世間のスター・ウォーズ熱が高まっているように感じられる。
そこで今回は、この人抜きにして『スター・ウォーズ』を語ることなかれ、ハン・ソロ役のハリソン・フォードさんが行った質疑応答をご紹介しよう! 海外サイト Reddit にフォードさんが降臨し、「何でも聞いてくれ!」と質問を受け付けたものだ。ドドンと45選のQ&Aを連発しちゃうぞ!!
Q1:映画『スター・ウォーズ』に初めて出演したとき、どんな気分でしたか? どんなふうに出演が決まったんですか?
A1:ジョージ・ルーカス監督を手伝ったことがあって、その縁でハン・ソロ役がまわってきたんだ。オファーがあったときは驚いたよ。当時は大工のほうが本業で、俳優業はコロンビア映画とユニーバーサル・スタジオの映画会社と契約を結んでいた。
そのとき、ある1軒の家を改築したい思っていたんだ。そこで道具を買いそろえたんだけど、材料費が足りなくなってしまった。だからハン・ソロ役をやればお金が入って来ると思ったんだ。あの役以来、俳優業で仕事を選べるようになった。
Q2:あなたとルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルさんが戦ったら、どっちが勝ちますか?
A2:もちろん、俺だ。
Q3:「愛してるわ(I love you)」
A3:「知ってるさ(I know)」
(編集部注:映画『スター・ウォーズ エピソード5 / 帝国の逆襲』での、レイア姫とハン・ソロの有名なやり取りだ。)
Q4:「I know(知ってるさ)」という台詞はアドリブだったんですか?
A4:厳密に言うと、あれはアドリブではなくて提案だったんだ。みんなの力をあわせて作った映画は、やはり最高だ。アドリブを入れるのではなくて、 “こんなのどうだろう” と提案し、リハーサルでやってみて意見を聞く。「I know」という台詞の方が、ハン・ソロっぽいと感じられたからね。すると監督も、レイア姫役のキャリーも賛成してくれた。だから「I know」になったんだ。
Q5:これまであなたが出演した映画で、どの台詞が人気ですか?
A5:映画『エアフォース・ワン』の「私の飛行機から降りろ(Get off my plane)」。
Q6:映画『インディ・ジョーンズ・シリーズ』と『スター・ウォーズ・シリーズ』。映画史に残る記念碑的な2つのシリーズに出演できて、どのような気持ちがしますか?
A6:とんでもなく幸運だったって感じだよ。
Q7:映画『インディ・ジョーンズ・シリーズ』の撮影にまつわる面白いエピソードってありますか?
A7:『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』は、チュニジアで撮影をしていたんだ。剣の達人と戦うシーンがあったんだけど、そのとき俺は赤痢にかかっていて、10分以上は部屋から出ていられないような状態だったんだ。リハーサルを行ったんだけど、本番撮影を終えるには2、3日かかることも発覚した。しかもチュニジアで撮影する最後の場面で、迫力ある戦いのシーンだ。
どうしたものかと考えて、監督に「派手に戦うのは止めて、銃を一発撃って速攻でカタをつけるのはどうか」と提案したんだ。監督も賛成だった。ちなみに剣の達人役を務めたのはイギリス人の素晴らしいスタントマンで、何カ月も剣の練習をしていたらしい。
Q8:映画『インディ・ジョーンズ・シリーズ』の撮影中に怪我をしましたか?
A8:えーと、最初の作品『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』では、片方のひざの前十字靱帯を損傷してしまったんだ。右か左かは覚えていないんだけど。フライング・ウィングという飛行機の上でドイツ人の整備工と戦うシーンで、飛行機の車輪にひかれたんだ。まあそんなふうにして、たくさん怪我をしたな。
Q9:映画『インディ・ジョーンズ・シリーズ』の中で、お気に入りの作品はどれですか?
A9:特にお気に入りはないよ。『インディ・ジョーンズ・シリーズ』は好きだし、多くの人が楽しんでくれたことも嬉しく思っている。でも、これぞっていうお気に入りはないんだ。
Q10:どんな基準で、仕事を選んでいるんですか?
A10:1つの “基準” に絞るのは難しい。たいていは「好きだから」「時間があるから」「新しいことに挑戦してみたかったから」などの理由だ。「一緒に働いてみたい人」や、「観客が劇場に足を運んでくれるような題材」を追い求めることもある。それが俺の仕事だから。
Q11:アーノルド・シュワルツェネッガーさんやシルヴェスター・スタローンさんなど、そうそうたる顔ぶれの映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』にあなたも出演されましたね。出演の決め手は何ですか?
A11:ドキュメンタリー番組『 危険な時代に生きる(Years of Living Dangerously)』の収録のために、インドネシアに向かう途中だったんだ。すると『エクスペンダブルズ』の撮影地が、ちょうどその辺りで行われていて、スタッフが少しの期間でいいから撮影に参加してくれないかと聞いてきたんだ。
それも楽しそうに感じられて、シリーズの1、2作目をちょっとチェックしてみたら内容も面白かった。だから、まあ出てもいいかなって感じで出演したよ。
Q12:これまで演じた役から、何か役立つスキルなどを学ばれましたか?
A12:実際に役立つスキルかどうかは分からないけど、演技をしていると他人について学べるんだ。警察の役を演じるときは、実際に警察と一緒に過ごして、彼らがどんな生活を送り、どういった人物なのか観察する。そうやって毎回、医者や科学者など、違った人間の生活を知るようにしているんだ。俺にとって、調査することは重要なステップなんだ。
Q13:TVドラマ『アリーmyラブ』の主人公を演じたキャリスタ・フロックハートさんは、フォードさんの奥さんですね。あの番組のファンでしたか?
A13:『アリーmyラブ』は素晴らしかったね。そんなにたくさんのエピソードを見たわけではないけれど、素晴らしいと思っていたよ。
Q14:どうやって、その素晴らしい肉体を保っているんですか?
A14:食事に気を使うことと、テニスを楽しむことかな。出来るだけテニスをするようにしている。
Q15:なぜ飛行機を運転するようになったんですか? 好きな飛行機のタイプはありますか?
A15:ずっと飛行機や操縦に興味があったんだ。大学生のときにはレッスンを受けたこともある。1時間11ドルの授業料だったんだけど、お金が無くて3回しか受けられなかった。その後、また飛行機の操縦に興味を持ったってわけさ。特にお気に入りの種類はなくて、全ての飛行機、空を飛ぶ機械なら何でも好きだ。ヘリコプターの操縦だってする。
……さらなる質疑応答は、次ページ(その2)へ!