2015年10月11日に、アメリカ戦を迎えるラグビー日本代表。おそらく今回のワールドカップで「初めてラグビーを見た」という人も多いハズだが、サッカーや野球と違い「外国人選手が妙に多いな?」と思った人もいるに違いない。
実は、ラグビーは「国際ルール」で外国人選手の出場が認められているため、日本国籍でなくても日本代表になれるのだ。だが、その荒ぶる魂は日本人選手と同等で、まさに “大和魂” と呼ぶにふさわしいものである。そんな大和魂を宿した、11人の日本代表外国人系選手をまとめてみたぞ。
・日本代表になる条件
まず、外国人選手が日本代表になる資格を整理しておこう。「出生地が日本」「両親か祖父母のうち一人が日本出身」「日本で3年以上、継続して居住中」のうち、いずれかの条件を満たせば日本代表になる資格を得られる。もちろん、他国の代表になっていてはダメだ。
現在、ラグビー日本代表には11人の外国人系選手がいるが、彼らなくして日本代表の躍進はなかっただろう。敬意を表しつつ、出生地やプロフィールをまとめたのでご覧いただきたい。
・「アイブス・ジャスティン」選手
2008年に来日し、現在はキヤノンイーグルスに所属する同選手は、ニュージーランド出身の31歳。セットプレーの空中戦では、196センチの長身を活かしたプレーが光る。
・「トンプソン・ルーク」選手
2004年に来日し、近鉄ライナーズに所属するトンプソン選手。ニュージーランド出身の同選手は、2010年に日本国籍を取得している。ジャスティン選手同様、空中戦にめっぽう強い。
・「マイケル・ブロードハースト」選手
ニュージーランド出身、現在28歳のマイケル選手は2008年に来日。現在はリコーブラックラムズに所属しており、ロック・フランカー・NO8でプレーすることができる。ちなみに実弟もラグビー選手だ。
・「ツイ・ヘンドリック」選手
ニュージーランド出身で、2007年に来日したツイ選手。帝京大学や国内リーグを経て、現在はサントリーサンゴリアスに所属、そして世界屈指の強豪リーグ「スーパーリーグ」のレッズにも挑戦している。2014年に日本国籍を取得した同選手、最大の魅力は突破力だ。
・「リーチ・マイケル」選手
日本代表のキャプテン。15歳の時にニュージーランドから来日したリーチ選手は、東芝ブレイブルーパスに所属。また、スーパーラグビー・チーフスにも挑戦している。日本人女性と結婚し、2013年に日本国籍を取得。東京都府中市でカフェも経営している。
・「ホラニ・龍・コラニアシ」選手
トンガ出身で、16歳のときに来日したホラニ選手は、パナソニックワイルドナイツに所属する33歳。ラグビーを始めたのは、高校時代という異色の経歴。2007年に日本国籍を取得した。なお、左腕には “大和魂” とタトゥーが刻まれている。
・「アマナキ・レレイ・マフィ」選手
2010年に来日し、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスでプレーしているアマナキ選手は、チームメイトから「フィジカルモンスター」と呼ばれる逸材。出身国のトンガからも代表入りの打診があったが、日本代表入りを選択した。
・「カーン・ヘスケス」選手
南アフリカ戦で奇跡を起こす逆転トライを決めたカーン選手は、2010年にニュージーランドから来日。奥さまもニュージーランド代表のラグビー選手で、現在は「トップキュウシュウA」の宗像サニックスブルースに所属している。
・「クレイグ・ウィング」選手
2010年に来日したクレイグ選手は、オーストラリア出身の35歳。元々、13人制ラグビーのスター選手だった彼は、現在神戸製鋼コベルコスティーラーズに所属。超絶イケメンとしても有名で、トップリーグ・ダンディー総選挙で1位に輝いた。
・「マレ・サウ」選手
両親はサモア人で、ニュージーランド出身のマレ選手は、来日8年目の27歳。現在はヤマハ発動機ジュビロに所属しており、五郎丸選手の同期でもある。2014年にはスーパーラグビーレベルズでもプレーした彼の持ち味は、世界クラスの突破力だ。
・「松島幸太朗」選手
ジンバブエ人の父と、日本人の母を持つ松島選手は、南アフリカでラグビーを始めた。中学2年の頃に来日し、現在はサントリーサンゴリアスに所属しながら、期限付きでスーパーラグビーのワラタスに移籍した。
見てみると、現在のラグビー日本代表にはニュージーランド出身の選手が多いようだ。それはさておき、彼ら11人を含む全31人の活躍なくして予選突破はあり得ない。日本代表が決勝トーナメントに進める条件は、こちらの記事を参照してもらうとして、とにもかくにも、がんばれ! ラグビー日本代表!!