いつ何時でも美味しいカレーを求め歩く、「カレー探求」。たとえ予約したお店と違う店舗に、3日間並んでいたとしても私(佐藤)は美味しいカレーを求めている。結局iPhone6sを断念したのだが、カレー食うことだけは忘れなかった。
今回は行列に並び始めた初日、2015年9月22日に訪問したお店を紹介したい。本来であれば、このお店「珈琲館 紅鹿舎」で食べるべきメニューは、ピザトーストであった。というのも、このお店はピザトーストの元祖である。そこであえて、チキンカレーにトライした。
・昭和の雰囲気
お店はJR有楽町駅から徒歩約5分のところにある。銀座といえば高級アパレルブランドや有名レストランが立ち並び、お高いイメージがあるなかで、ここのお店は老舗純喫茶の佇まい。外観からそこはかとなく漂う昭和の雰囲気が、歴史を感じさせる。
・食事メニュー充実
人通りの多い数寄屋橋交差点からは、少し離れているというのに、休日は常時満席状態の人気店だ。看板メニューは「元祖」をうたうピザトースト。軽食だけでなく、パスタやハンバーグ、ビーフシチューなどのメニューも充実しており、レストランとしての顔もあわせ持っている。
・丁寧な仕事ぶり
ここで私はチキンカレーを注文。サラダ・ドリンク付きで1250円。価格は銀座相場といったところだろうか。少々高いイメージがあるが、食べてみてそれが高すぎる値付けではないとわかった。シェフの丁寧な仕事ぶりがうかがえたからだ。ルウはさらりとしており、いくぶんスープカレーに近い感触。一口食べると、スパイスの辛味が瞬時に口のなかを支配する。
・洋食の歴史を垣間見る
しかしその辛味はスッと消え、そのあとからバターの芳醇なコクがジワリジワリと口いっぱいに広がる。全体的に品があり、洗練された味を楽しむことができた。あえて言うなら、トッピングの鶏肉が食べにくい。手羽元を使用しているのだが、骨付きのため手づかみで食べないといけない。せめて骨を外しておいてもらえると有難いのだが。正統派喫茶店の、昔馴染みのカレー。洋食の歴史の一端を、垣間見るようだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 珈琲館 紅鹿舎(べにしか)
住所 東京都千代田区有楽町1‐6-8 松井ビル 1F
営業時間 9:30~23:30
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼食事メニュー充実。ビーフシチューも気になる
▼カレーとセットのサラダ