TWENTY FOUR

ジャック・バウアーといえば、『24-TWENTY FOUR-』(トゥエンティフォー)。海外ドラマの代名詞的存在であり、次々に巻き起こる波乱・想像もつかない驚きの展開はさることながら、複雑かつスピーディーなストーリー、そしてそれがリアルタイムで進行するという演出の斬新さが魅力のこの作品。

今年2015年春には、日本でも最新作『リブ・アナザー・デイ』がリリースされ、話題と人気は衰え知らず。今回はそんな『24-TWENTY FOUR-』にありがちなことを、あるあるにしてみた。

──なお、この「あるある」はリアルタイムで進行しているわけではない。

【『24-TWENTY FOUR-』にありがちなこと66連発】

その01:「前回までの 24-TWENTY FOUR- 」。
その02:再生ボタンを押した瞬間から自分も「リアルタイム進行」の一員である。
その03:そのため視聴は簡単なことでは中断できず、私生活に支障をきたす。
その04:真剣に見すぎて、クロエのような顔で画面を見つめている。
その05:断然吹き替えがいい。
その06:字幕だとジャックの声が想像以上に軟弱で、ちょっと萎える。
その07:ジャックの娘キム・バウアーが出てくると、フィギュアスケートのイナバウアーが一瞬頭をよぎる。
その08:キムがウザい
その09:シーズン初回は、“誰が大統領なのか” に注目。
その10:シーズン初回で、意外なカップルが成立していることがある。
その11:CTU(テロ対策ユニット)のトップは序盤、だいたい性格が悪い。
その12:組織のひねくれ者がジャックに心を開いてイイヤツになると、その後だいたい死ぬ。
その13:分析官がメインキャストに想いを寄せているイイヤツだと、だいたい死ぬ。
その14:勇気を出した人質は殺される。
その15:そいつ殺したらかわいそすぎるでしょってやつは大体殺される。
その16:意外な人も殺される。
その17:CTU内に決まって内通者がいる。
その18:そしてバレるとドヤ顔で “恩赦(おんしゃ)” を要求
その19:拷問室で脱がされた犯人の上半身が、思わずウホッとなるほど肉体美。
その20:そのため、拷問前はある意味「由美かおるの入浴シーン」的なお色気シーンである。
その21:とにかく “恩赦” や “免責” を要求する強気な悪者が後を絶たない。
その22:大統領は基本的に見てるだけ。
その23:そんな大統領に「お言葉ですが大統領」と、シーズンに必ず一回は丁寧にタテをつくジャック。
その24:大抵のことは「もうやってます」なクロエ。
その25:毎回クロエに「 IDとPASSを頼む」ジャック。
その26:ファイヤーウォールが突破されすぎてもはや無意味。
その27:毎回クロエに「データを俺の端末に送ってくれ」と頼むジャック。
その28:なんだかんだいって職務中に恋に落ちすぎなジャック。
その29:ジャックのラブシーンはなんとなく「みてはいけないもの」を見てしまった気分になる。
その30:ブチ切れると味方だろうが、だれかれ構わず容赦なく銃を突きつけるのがジャック。
その31:「大丈夫だ」といって、すぐ罪もない人の首を外して気絶させるジャック。
その32:常に冷静沈着だが、愛する仲間を殺されると子供のような泣きッ面をするジャック。
その33:愛する仲間が殺されると、ブチギレてスーパーサイヤ人並の強さにパワーアップするのがジャック。
その34:爆発寸前の時限爆弾を抱えて走るジャックの走り方が意外と地味。
その35:狙った獲物は逃さない、射撃の名手であるジャックのたまにみせる肉弾戦は貴重。
その36:あと一歩のところで作戦失敗 → 「クソォォォォォオ‼︎」の流れ。
その37:毎回「本当に申し訳ないと思っている」ジャック。
その38:中国人マフィア(チェン)がマジで怖い。
その39:チェンが出てくると「ヒィィ っ‼︎‼︎‼︎」とドラマの中でも空気が一瞬凍りつくのを感じる。
その40:複数の異なる敵が複雑に絡み合いすぎてストーリーに置いていかれる。
その41:人物名と顔が一致しないこともしばしば。
その42:誰がなんで悪いのかをたまに見失う。
その43:メガネのハゲが複数出てくるともう見分けがつかない。
その44:敵方のビッチな役の女の子の可愛い率がハンパない。
その45:突入部隊や護衛官のトップが高潔。
その46:一難去るとまた一難。
その47:忘れた頃にトニー・アルメイダ。
その48:思いがけないところでトニー・アルメイダ。
その49:意外な黒幕がトニー・アルメイダ。
その50:でも憎みきれないのがトニー・アルメイダ。
その51:トニー・アルメイダが時々阿部寛に見える。
その52:拷問が無慈悲。
その53:拷問といって目・指・腕・こめかみを狙うのはマジで勘弁してほしい。
その54:ドリルやチェーンソーとか本当に勘弁してほしい。
その55:と思っていると、タイミングよく想定外の特殊部隊が突入してきて難を逃れ、ホッとする。
その56:どんなに瀕死で意識不明でも、重要な情報を持っていると一時的に無理やり意識を戻される。
その57:重要人物にロックオンしている脅威のスゴ腕スナイパーも、存在が見つかるとあっさりジャックらに片付けられる。
その58:『24-TWENTY FOUR-』を見た後は、日常会話が捜査官風の口調になりがち。
その59:『24-TWENTY FOUR-』を見た後は、日常生活でもなにかと疑心暗鬼になる。
その60:『24-TWENTY FOUR-』を見た後に廊下を歩く際は、なんとなく壁伝い。
その61:『24-TWENTY FOUR-』を見た後は、銃に見立てた右手にそっと左手を添えたくなる。
その62:『24-TWENTY FOUR-』を見た後は、おもちゃでいいから拳銃を構えてみたくなる。
その63:『24-TWENTY FOUR-』を見ると、捜査官役でアフレコに参加してみたくなる。
その64:ジャックの人生の過酷さを見たら、自分なんか全然マシだと思える。
その65:せっかく事件は解決したのに、不穏な空気を残して終わる最終回。
その66:どきどきキャンプのジャックのモノマネは秀逸だったと今でも思う。

執筆:DEBUNEKO
Photo:RocketNews24.