
カリブ海に浮かぶ島国、キューバ。そこでは一体どんなヘアースタイルが流行っているのだろうか? ちょっと気になる……という人は少なくないはずだ。そこで、私(筆者)が同国を訪れた際、自らの髪で確かめたので、画像とともに報告したい。
・理髪店で「一番流行の髪型にして下さい」
まず、どのようにして流行ヘアーを確かめたのかを説明しよう。やり方は、街中で営業している理髪店に行き、店主に「今キューバで一番流行の髪型にして下さい」と伝えるだけ。とっても簡単だ。
「そんなことしなくても、キューバ国内で発行されているファッション雑誌やヘアカタログ雑誌を見つけりゃいいじゃないか」と思うかもしれないが、キューバにそんなものはない。いや、もしかしたら探せば、誰かがこっそり発行しているのかもしれないが、少なくとも筆者は滞在中に1冊も見かけなかった。仮にあったとしても、どれだけ参考になるかは全くの未知数。
となると、流行の髪型について誰よりも一番よく知っているのは、やはり日頃髪を切ることを仕事にしている人、ということになるだろう。
・革命の里で散髪
では、どの街で切るか? どうせなら、もっともキューバらしい街で切りたい。日本で言えば京都みたいなところ。その方が、よりキューバの流行りが分かるような気がする……。
そこで筆者は、キューバの南東にある、サンティアゴ・デ・クーバという街で切ることにした。ここはキューバ第二の都市であり、16世紀に首都が置かれた古都でもある。また、キューバ革命の発端となった事件が起こったことから、“革命の里” とも呼ばれている。その歴史といい、雰囲気といい、キューバらしさ全開の街なのだ。
・職人感ビンビンの親父さんを発見
そんなサンティアゴ・デ・クーバには、理髪店が何件かある。理髪店と呼ぶには、ちょっとワイルド過ぎる店もあるが、とにかく髪を切ってくれる店であることには変わりない。
そのうちの1つに、「この人、メッチャ腕良さそう」と思わずにはいられない親父さんがいた。風貌からして “職人感” がビンビンに出ている。メチャクチャ頑固そうなのだ。う〜ん、この人に決まり!
恐る恐る店内に入り、「キューバで今一番流行っている髪型にして下さい」と言うと、浅くうなずく親父さん。値段交渉をした結果、50センターボCUC(約62円)で話がまとまり早速スタートだ。
・ハンパないサイド攻撃
バリカンを手に持った親父さんは、慣れた手つきでサイドからバリバリ刈っていく。……徹底的なサイド攻撃だ。サイドバックが上がりまくっている。オフサイドに引っかかりそうなほどに上がりまくっている。
「バランス考えてる? 攻めすぎじゃない?」と不安になったが、親父さんは表情ひとつ崩さず、ひたすらサイド、サイド、サイドである。バリカンの刃が頻繁に筆者の髪を引っ張ることなど、全く気に留めていない。
・地元の若者が集まって……
──と、そのとき、「おい! 東洋人がこんなところで髪切ってるぞ!」と言わんばかりに、キューバ人の若者が続々と店の前に集まってきた。それも遠巻きに見ているなんて遠慮がちなものではなく、「どんな髪型にするんだ? 俺みたいなヘアースタイルはどうだ?」とガンガン話しかけてくる。
そして、「まあこれでも飲め」と、ラム酒のコーラ割りまで手渡してきた。もちろん、彼ら自身も店の前で飲み始める。それから店の前に停めている車のカーオーディオの音楽をかけ、盛り上がり始めたのだ。……完全にパーティーやん。髪切りに来ただけやのに、パーティーになってるやん!
・ようやく終了
そのような騒がしさとは対照的に、親父さんはひと言も喋らずに、黙々と仕事をしている。バリカンの次は、ハサミ、カミソリと持ち替え、大体15分ほどで終了。結果、どうなったのかは画像を見て確認して欲しい。
似合っているかどうかは置いておいて、髪型だけを見れば、中南米出身の野球選手にこういうサイドを刈り上げるスタイルの人は多いような気がする。親父さんは、確かにキューバで流行っている髪型にしてくれたんや!
とにかく、終わってみれば楽しかった! まさか髪切るだけで、あんなパーティーみたいになるとは思わなかったよ。ありがとう、親父さん! ありがとう、あのとき一緒にいたキューバの人たち!!
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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▼散髪前
▼サイド攻撃を受けたりして……
▼こうなった
▼サイドを刈ってトップを残す
▼ビフォーアフター
▼右が親父さんで、左が髪を切っていると集まってきた兄ちゃん。最初は「この兄ちゃん、見た目怖いな」と思ったのだが……
▼サングラスを取ったら結構かわいかった。おまけに親切で、散髪中の写真は全て彼が撮ってくれた
▼仕事道具を収納する棚
▼理髪店のチェアー。店内には同様の椅子が3つ設置されていた
▼散髪が終わると撮影大会に。集まってきたキューバ人の1人と
▼店の親父さんも一緒に
▼最後に記念撮影。写真の左下にほぼ空になったラム酒の瓶が見える
和才雄一郎















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