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動物を守ってくれる人といえば、動物のお医者さんだろう。スキルや動物への気持ちに個人差はあれど、基本的には「動物の味方」であるはずだ。

けれどもこの度、ある女性獣医師がネコを矢で射殺し、死んだネコと一緒に満面の笑みで写真撮影。そして自身の Facebook 上に「私って最高!」とのコメントと共にアップしたものだから、多くの人が怒り心頭。彼女の行為に、世界中が怒髪天を衝いているのだ。

・「ネコを殺したの」と 写真を Facebook に投稿

ことが起こったのは、米テキサス州。クリステン・リンジー獣医師(31)が、庭にいたネコの頭を射抜き、その死体を掲げて「ハイ、チーズ」とニッコリ記念撮影。「初獲物。庭の野良ネコを、一撃で仕留めたわ。今年の獣医師賞は私のモノね。嬉しい!」なるコメントと共に、写真を彼女の Facebook に掲載したのだ。

この写真を見た多くの人々は、ネコが弓で射殺されたことだけでなく、獣医師がこんなヒドイことをするなんて……と衝撃を受け、「獣医師失格」とリンジー医師を非難。しかし彼女は、「私が動物病院をクビになるわけないじゃない(笑)。私は最高なんだから」と全く気にも留めない態度をとったのである。

・動物病院は彼女を解雇「彼女とは一緒に働きません」

しかし、彼女は職を失うことになる。なぜなら、リンジー医師が働く動物病院にも非難が殺到。なかには爆破予告まであるほど、人々は激しく彼女の行為を責め立てたのだ。

ということで病院側は「今後、私達はリンジー医師と一緒に働きません。あのような行為を許すことはなく、強い憤りを覚えます」とコメントを出し、彼女を解雇したのだった。

・動物虐待の疑いで捜査されている

そして事態は解雇だけでは済まされない。地元の保安官事務所は、彼女を動物虐待の疑いで起訴するために捜査に乗り出し、地区検事長に対して申し立てを行ったのだ。その上、リンジー医師が卒業したコロラド州立大学をはじめ、アメリカ獣医師会、テキサス州獣医師会なども次々と彼女の行為を非難している。

・国を越えて彼女を非難する声が

なかには「彼女はいい獣医師よ。Facebook に写真を載せたのはよくないけど、それだけでジャッジされるべきではない」とリンジー医師を擁護する声も聞こえるが、今回の事態を快く思っていない人が大半。

アメリカだけでなく、海外からも「彼女の獣医師免許をはく奪しろ」「動物虐待の罪で裁かれるべきだ」と何らかの措置を求める声が上がっている。動物保護団体「Alley Cat Allies」にいたっては、7500ドル(約90万円)の賞金をかけて情報提供を呼びかけているのだった。

・大切な飼いネコだった可能性も

また彼女は “野良ネコ” を殺したと主張しているが、飼いネコだった可能性も濃厚になってきている。なぜなら近所に住む老夫婦の飼いネコ「タイガー」が、今回の写真が投稿された日から行方不明になったままであり、写真のネコに瓜二つなのだ……。現在、夫婦はリンジー医師を起訴するために、手続きを進めているという。

「大型希少動物を狩る女子大生ハンター」のように、今回の事件も、世界中に大きな波紋を広げている。楽しむためだけに命を奪う行為は、やはり多くの人を憤慨させるようだ。

参照元:KBTX.comCross MapFacebook、Twitter @DailyMirror(英語)
執筆:小千谷サチ

▼満面の笑みを浮かべるリンジー医師

▼犠牲になったのは、このタイガーなのだろうか?