先日のこと、買い物中にふと目に止まった『半額』の文字。半額は好きだ。一体何が半額だというのだ⁉︎ と、商品をまじまじと眺めてみると……iPhoneカバーだ! しかもクリアのソフト素材! 私はまさに、クリアでソフトタイプのiPhoneカバーを利用しているところ。だが愛用のしすぎか、思いっきり黄ばみ、ならぬ茶ばんでしまっていた。
日に焼けてしまったのか、よほど私の手が汚いのかはさておき、やはり見ためがあまり美しくないので、新しいケースが欲しかったところ。だが、なかなかコレ! というものに出会えずにいた。そんな矢先の出会いに、私は乾杯したい気分でレジへと向かった。
・思いもよらぬ中身
一刻も早くドレスチェンジしたい! はやる気持ちを抑えられず、「袋は要りません(すぐ開けますから)。」と申し出て、購入後即開封! すると……! 出てきたのは思いもよらぬ物体。その正体は……
・バンパーだった
バンパー……? バンパーなんて要るだろうか? 単純に疑問である。ババ……バンパー? 状況を理解できないながらも、せっかく購入したのだから、とりあえず着用してみる。すると……!
・要らない
──やっぱりいらねえ‼︎ バンパーをまとった我が iPhoneは、まるで頭隠して尻隠さず状態。あるいは裸エプロンのようである。つまり、隠れるべきところが隠れていないのだ。本来覆われるべきところが丸出しであり、比較的露出していても差し支えない部分がしっかりとガードされているという、フシギな姿となった。
・いやよいやよも好きのうち
しかし、なんだかんだ言っても真新しく汚れなき透明感を放つバンパーは、それはそれで悪くない。頭隠して尻(というより背中)隠さず状態の iPhoneも、本来の魅力ともいえる無機質なステンレスの質感がいい感じに強調されている。これはこれでなんか気に入った!
・注意喚起
今回は災い転じて福となったが、このようなうっかりミスは、日常にあふれている。時には「普通なら買わないもの」を得て、思いがけず「良い買い物」になることもあるかもしれないが、石川五ェ門の言葉を借りるなれば 「つまらぬ物を斬ってしまった」となることが圧倒的に多い。
『半額』という魅惑のフレーズに踊らされてはいけない。『半額』の文字を目にしても、どうか冷静にパッケージを熟読することを強くオススメする。ちなみにこのバンパー、不意な中央ボタン長押しによる想定外のSiri 機能発動を防止する効果は、当然ない。
執筆:DEBUNEKO
Photo:RocketNews24.
▼「またつまらぬ物を斬ってしまった」
▼茶ばんでしまった私の iPhoneカバー。
▼まっ茶っ茶
▼突然手元に舞い込んできたのは「しなやかで手になじむ」バンパー(半額)。
▼厄除けのお札(ふだ)が収められない……。
▼お札に隠されていたルナPがニッコリ。
▼横から
▼斜めから
▼縦
▼上
▼下
▼……。
▼………。
▼悪くない。