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世界の機内食をご紹介する『世界の機内食』シリーズ。今回は、中国・上海の浦東国際空港から成田空港まで飛行している全日空(ANA)の機内食を、画像とともにご紹介したい。

ANAの上海線の機内食は過去にも紹介しているが、今回ご紹介したいのは「ビジネスクラス」。元々、エコノミークラスに搭乗予定だったのが、いざ空港に行くとビジネスクラスにグレードアップされていたのだ。ほわっ!?

・エコノミーからの振り替えでビジネスクラスに

こ、これが伝説のアップグレード……! 「ダブルブッキングなど何らかの事情でエコノミーからビジネスに振り返られることがある」という話は聞いたことがあったが、まさかこの身に起こるとは思わなかった!!

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・食事もビジネスクラスだった

さて、とんだ幸運でビジネスクラスに乗ることになった筆者(私)。ネット上の情報によると「振り替えの場合、航空会社によっては席だけビジネスで、食事はエコノミーのもの」というパターンもあるとのことだったが、今回は機内食もビジネスのものだった。

上海-成田線は飛行時間が3時間に満たない近距離線だ。離陸前にキャビンアテンダントさんが、食事の希望を聞きにきてくれた。和食と洋食のメニューから「和食」をチョイス。

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・重箱のような容器に入った機内食

ANAではビジネスクラスの食事は月替わりだ。2015年3月の料理の内容は、「秋刀魚塩麹焼き」、「鮭ちしゃとうワサビ酒粕和え」、「合鴨ロース」、「杏子蜜煮」、「鮪のたたき」、メインが「鶏唐揚げ 油淋ソース」で「キノコご飯」、「味噌汁」とお菓子。そのほか、だし巻き玉子などもあった。お菓子は練乳のようなクリームとあんこが入った大福だ。

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これらがお重のような箱に、キレイに収まっている。一品一品は一口か二口で食べられる量だが、これだけそろうと彩りも量も、ただただ圧巻である。

・空の会席料理や!

どの品も一言で言えば「上品」。コンパクトに、かつ美しく盛り付けられた料理は会席料理のよう。そうや、まるで空の会席料理や!

そして温かい味噌汁でほっこりする。中国ですっかり戦闘モードになっていた心も、ジワジワ日本モードに切り替わっていくようだ。

・特に気に入ったのは「鮭ちしゃとうワサビ酒粕和え」

個人的に、とくに美味しいと感じたのは、「鮭ちしゃとうワサビ酒粕和え」である。まったりとしほのかに甘い酒粕と、爽やかなワサビのソースが何と言っても絶品。鮭とイクラ、シャキシャキしたちしゃとうにしっかりと絡み、あっさりしつつも豊かなコクをたたえている。この品だけは、もう一度どこかで食べたい。

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量だって申し分ない。エコノミークラスの食事は、男性には物足りないのでは? と思ったが、ビジネスクラスの食事だと、満足できそうである。

・さすがのANA

ANAは、他社に比べエコノミークラスの料理でさえ、なかなかクオリティが高いと感じていたが、今回の料理のハイクオリティぶりとサービスは、さすがは、ビジネスクラスという印象だ。機会があれば、また乗ってみたい。……今後、そんな機会があるのかどうかはわからないが!

ちなみに、真偽のほどは定かではないが、ネット上ではエコノミーからビジネスへの振り替えは、「マイレージクラブ等の上級会員である」「身なりがキチっとしている」「少人数」「ギリギリに発券する」という場合が振り替えられやすいと言われている。しかし、私は1人だったので「少人数」くらいしか当てはまらない気が……。謎である。

区間 上海浦東国際空港(中国) → 成田国際空港(日本)
会社 全日空(ANA)

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼この広~い机に
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▼機内食ドーン!
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▼パカッ!!

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▼彩りがとってもキレイ
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▼あるだけで高級感が漂う「合鴨ロース」
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▼鮪のたたき
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▼秋刀魚。魚がたくさんで嬉しい
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▼杏子の蜜煮
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▼こちらが「鮭ちしゃとうワサビ酒粕和え」だ! 大変美味しゅうございました
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▼挙動不審になる沢井。堂々とビジネスクラスに乗れる身分になりたい
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▼当日はこんな格好でした! 「身なりがいいとビジネスクラスに振り分けられやすい」という伝説は当てはまらなかったなぁ
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