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種類の異なる物質が触れ合ったり混ざり合えば、何かしら化学反応が起こるものだ。それは人間関係もしかりで、相性の良い人と悪い人の間には、何かしらケミカル・リアクションが起きているとも言える。

まさにそんな、「コーラと牛乳を混ぜて放置プレイしたらこうなる!」という摩訶不思議な反応をとらえた動画「Coca Cola and Milk Experiment」が人気を呼んでいる。とりあえず、かなり味がマズそうな組合せに、一体何が起こるというのだろうか!?

・コーラに牛乳を加えるとどうなる!?

再生回数が500万回を超えた話題の動画は、コーラのボトルに少量の牛乳を加えてフタをし、ゆっくりとボトルを逆さにして4回振るところから始まる。そして5分後、再び同じようにボトルを4回振って放置プレイ。色はコーラと牛乳が混じり合って、コーヒー牛乳のようになっている。

・段々と分離してきて……

そして15分が経過。すると、なんだかボトルの下の方だけ白く濁ってきて、2層に分離しつつあるではないか! はたまた逆さに振ること数回。次は20分放置すると、ボトルの上部が段々と透明になってきたではないか!!

・上澄み液と沈殿物がたまった部分の2層に分離

さらに35分後……。今度は3層に分離し上部と底だけが濁り、真ん中だけ透明化。こうして置くこと1時間、コーラに牛乳を加えてから計2時間15分後には、茶色い沈殿物と上澄み液の2層に完全に分かれてしまった!! パッと見では、底に泥が沈殿した泥水のようである。

・タンパク質の酸凝固化が分離の正体

では、なぜこのような現象が起こるのか説明しよう。これは、コーラに含まれるリン酸と牛乳に含まれるカゼインというタンパク質の間で起こる “タンパク質の酸凝固化” である。

酸性のリン酸が弱酸性のカゼインを固めて、凝固したタンパク質が底に沈殿してしまうのだ。よってコーラと牛乳の混合物は、動画のような2層に分離した液体に変化を遂げるというわけだ。

興味深い現象ではあるが、あまり飲みたい気分にはさせられない。ちなみに、お酒が大好きな筆者は自宅で色々なカクテルを作って楽しんでいるのだが、一度ワインと梅酒に牛乳を混ぜてみたことがある。

すると、コーラと牛乳の組合せほどではないにしても、少し分離してしまって美味しく飲めなかった経験がある。今回の動画を見て、「似たような現象が起きたのだろうな」と妙に納得してしまった次第だ。

参照元:YouTube(英語)
執筆:Nekolas

▼「コーラと牛乳を混ぜて放置プレイしたらこうなる!」ていう動画はこちら