先日、大変驚くような内容の記事が公開された。私(佐藤)は2009年8月より、当ロケットニュース24に携わってきたわけだが、この5年半でもっとも衝撃を受けた記事といっても過言ではないだろう。それは、なかの氏の執筆した「佐藤記者超絶クズ伝説 / こんなクズは見たことがない」である。
お前そんなこと思ってたのか!? というのが正直な感想である。大変心外だ。彼は何かを誤解しているに相違ない。言い争うようなことは、私の信条ではないのだが、訂正の意味も込めて反論してみたいと思う。なかのよ、君は何か勘違いしているぞ。
・はじめに
まず最初に言いたいのだが、彼はたしかに私と行動を共にしていることが多い。しかし、彼はしょっちゅう寝ているので、私の行動を見ていないはずである。あまり言いたくないが、すぐに横になるクセを直した方がいいと思う。気付けば寝ているので、こちらも「これでいいのかな?」と思うことはしばしばある。何も見ていないのに、人のこと「クズ」と良く言うなあと感心する次第だ。
・「食べ放題に行ったら5割ぐらいの確率でトイレで吐くか、いつの間にか店から姿を消す」への反論
吐いたことはない、と言ったらウソになる。自分の記憶では2度しか吐いてない。いや、3度だったか。とにかく5割は言いすぎだ。それから「いつの間にか姿を消す」とあるが、それは完全に誤解だ。私は持ち合わせが乏しいので、お金をおろしに行ったりしているのである。
さすがに仲間の手前、「金をおろしてくる」とは言い辛い。最年長の私が払うべきだと思っている場面で、金をおろしに行くのはカッコ悪いだろう。だから黙っていくのである。むしろこちらが言いたいのは、なぜ店にいない? 気付けば私の荷物だけ置き去りになって、誰もいなくなっている。姿を消すとは心外である。むしろこちらからすれば、なかの氏が姿を消していると言いたい。
・「繁華街に1晩放つとそこ一帯のオネーチャンの店の情報を全て網羅してくる」への反論
これについても、あらかじめ伝えなければいけないことがある。それはなかの氏が下戸(げこ)だということだ。お酒を一滴も飲めないため、酒を飲む人の気持ちがわからない。飲みの席で、事前にリサーチをすることは社会人としての常識ではないか。
気遣いの産物であることを、なかの氏は理解しなければならない。それを「歩く無料案内所」とは、まったくひどい言われようである。私の気遣いを無為(むい)にする言葉であり、はなはだ心外だ。
・「行列が大嫌いなのに女子で大行列をしているスイーツ店やパンケーキ店は大好き」への反論
行列が嫌いなどと言ったことは1度もない。むしろ使命感を覚えている。たしかに甘いものは好きだ。それも女性読者の役に立ちたい一心でリサーチし、現地へおもむいているというのに。まるでこれでは私が下心丸出しの人物のようではないか。
それと、これだけは真剣に言いたい。「一緒に並ばされる記者の身にもなってほしい」とあるが、そこまで一緒に並んだことがあったか? まったくもって心外である。
・「酒癖が半端じゃなく悪い」への反論
これも先のなかの氏が下戸というところに絡んでくるのだが、酒を飲んで本音を言い合えるのが、本当のコミュニケーションだと考えている。したがって、酒の飲めないなかの氏とは、本音を語り合ったことがないかもしれない。その点は残念で仕方がない。苦楽を共にしてこそ仲間。そこにいたっていないとすれば、年長である私の反省点だ。
しかしながら、ムダ話をしている訳ではなく、明日につながる大切な話をしている。ただの説教ではなく、「夢」を語り合っているのだ。それをムダなもののように言われるのは相当心外である。
・「ステーキや焼肉を口に含みながらタバコを吸い「燻製の味がしてウマい」と言う」への反論
これももうひとつ、大切なことをお伝えしなければいけない。なかの氏はタバコを吸わない。したがって、タバコを喫するということを知らないのである。そういう点では喫煙者への嫌悪の念も少なからずあるのかもしれない。たしかに喫煙者のマナーは喫煙者の私から見ても、疑いたくなる場面はある。
だが、皆がそうではない。本当の楽しみを知る人だって実際にはいる。私がそうかと言われたら、自分自身100点とは言い難いのだが、78点くらいは行っているはずだ。そう考えると、「完全に頭がおかしい」と言いすぎだ。これまた残念なくらい心外である。
以上、私となかの氏との間には、何か誤解が生じているようなので、これから時間をかけて関係を深めて行きたいと思う。最後、彼は私のことを「クズ」と言っているのだが、クズと承知で関わる方こそ、クズのような気がしてならないのだが。皆さんはどう思われるだろうか?
執筆:佐藤英典(クズじゃない)
Photo:Rocketnews24