「勉強」と言われれば、反射的にクルリと背を向けてしまう人も多いかもしれない。しかし、ただテストの点数を稼ぐための “勉強” だけではなく、好奇心に突き動かされて「知の大海」に漕ぎ出すような “勉強” だってあるはずだ。
いずれにせよ時は有限。時間を大事にして、効率的に学びたい……ということで、今回は『勉強する上で覚えておきたい7つのコツ』をお伝えしよう。ちなみにこれは、海外で有名なサイト Reddit で “2014年一番ためになった投稿” に選ばれたものだ。
その1:自分自身に問題を出す
何かを覚えたいときは、自分自身に問題を出してみよう。スラスラと解けなくても、大丈夫。自分の頭を使って答えを導き出そうとすることで、記憶は強化されるのだ。
問題の出し方も重要で、本番と同じような形態で練習テストを行ってみるべし。例えば、本番のテストでレポートを書くのであれば、同じようにレポートを書く。練習だからとズルをすることなく、同じ条件でレポートを書き、その後に見直す。重要なポイントが頭に叩き込まれるまで、この過程を繰り返すこと。
また、他の人に自分が勉強していることを説明したり、大声で暗唱してみるのも有効なようだ。
その2:テストと同じコンディションで勉強
本番のテストと似たような状況に、勉強環境を近づけよう。いつも夜遅く勉強していたので、朝早くの本番テストでナカナカ調子が出せなかった……という事態を避けるためだ。時間、周囲の環境、精神的・肉体的なコンディション、目の前の問題への取り組み方など、本番にあわせた環境下で勉強するのが理想的。
もしそれが無理なら、全く逆に様々な状況で勉強してみよう。時間、環境、コンディションなどをバラバラにして勉強すれば、いかなる状況でも力が出せるようになるだろう。
その3:授業前にノートを書いておく
授業が始まる前に、その日の学習内容をノートに書いておく。そして、授業では先生が話す内容に集中し、必要なことをその都度ノートに付け足していこう。そうすれば、“ノートをとるだけで授業終了” なんてことにはならず、授業内容にもっと耳を傾けることができる。
その4:ちゃんと休む
ちゃんと休む。記憶の定着には、長時間の一夜漬けよりも、短時間の繰り返し学習の方が有効。詰め込んだ情報を定着させる時間を脳に与えないと、知識はただ流れ去ってしまうだけ。
ということで、「勉強 → 他のことをやる → また戻ってきて同じことを勉強する」ということを繰りかえすとよい。例えば、トイレの壁に何か記憶したいことを貼っておくのはどうだろう? また、記憶の定着には睡眠も大切だ。なので、お昼寝も有効。
その5:すぐにラインを引かない
ラインを引きながら教科書を読む人がいると思うが、一読しただけでは重要な部分など分からないことが多い。教科書を読み返したとしても、ハイライト部分にしか目が行かなくなる恐れもあるので、いたずらにラインばかりを引かないようにしよう。
また教科書を何度も読み返せば、その内スラスラ読めるようになってくる。しかし、物事をしっかりと理解・記憶しているかどうかは、また別の話。教科書の内容が、自分の中に定着しているかどうかチェックする必要がある。
その6:表面だけの勉強はしない
何かを機械的に覚えるだけの勉強ではなく、自分が学ぶことについて多面的に考えてみよう。勉強する内容の本質や他の分野との関係性、どのように応用されているのか……など様々な方角から “学んでいること” を眺める。
具体的に言えば、自分が勉強することの歌を作ってみたり、絵を描いてみたり、細部を想像してみたり、と様々な形で接してみるのだ。世界史を、ちょっと違ったアプローチで学ぶために『ベルサイユのばら』や『天は赤い河のほとり』などの歴史漫画を読んだ人も多いだろう。
その7:様々なものと関連して覚える
色や場所、勉強した時間など、他のモノと関連させて記憶すれば、物事を思い出しやすくなり、脳の負担を軽減できる。例えば、「ごろ合わせ」なんて、暗記術の王道だ。
しかしいつも “何か” を手がかりにして、連鎖的に記憶を引っぱりだすのも危険なのだとか。なぜなら、その “何か” が本番で出てこなければ、他のことも思い出せなくなってしまうからである。手がかりなしにスッと思い出せるようになるのも重要だ。