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癌(がん)を宣告された高校教師ウォルターが、家族に遺産を残すために高純度ドラックの精製に手を染め、悪の道へ突き進む衝撃作『ブレイキング・バッド』。

いつのまにか連載化していた “あのキャラクターの素顔に迫る!” シリーズで、今回は本作で唯一の超イケメン、ウォルターの息子ジュニアを演じたRJ・ミッテの素顔に迫ってみたい。

・実際に軽度の脳性麻痺を患っているRJ

脳性麻痺のため、軽度の言語障害と歩行障害を持つジュニアを演じたRJは、本人も脳性麻痺を患っている。だが、ジュニアよりもRJの症状は軽いため、さらにゆっくりと話し松葉杖での歩行を練習し役作りに備えた。

役作りのために脳性麻痺についてリサーチした彼は、症状克服のため子供時代に経験したリハビリを学び直すという、辛い作業を行わなければならなかった。

・障害を抱える俳優・青年としてスポークスマン的存在に

障害のせいで学校でイジメの対象になりながらも、けなげに癌と戦う父親を支えるジュニア。役と同じくRJは、実生活でも障害を抱える俳優・青年として、スポークスマン的存在となり活躍しているのだ。

彼は、様々な慈善団体に関わりながらチャリティ活動に参加し、障害と戦う若者を支えるために、全米中の高校や大学で講演会を行っている。自分自身が障害を乗り越えて夢を叶えた体験談を語ることで、若者を感化していきたいと思っているそうだ。

・友達を作るために演技クラスを取ったことが俳優の道へ

そんなRJだが、元々は俳優になりたかったわけではない。コマーシャル出演が決まった妹の女優業を支えるために、家族と一緒にハリウッドへ引越して来たことが、そもそもの始まりだった。

彼は、新しい土地で友達を作るために演技クラスを取り始めただけだったが、彼の才能を見抜いた芸能エージェントの勧めでオーディションを受けることに。こうして次々とCMやテレビ出演が決まり、『ブレイキング・バッド』のジュニア役にキャスティングされたのである。

・ジュニアが主要人物で会っていないのはジェシーだけ

ジュニアはウォルターの息子でありながら、ストーリーが、ウォルターの麻薬ビジネスの相棒ジェシーとの擬似的な父息子関係にフォーカスされていたため、ジェシーより影の薄い存在だった。

ウォルターが寝言で “ジェシー……” と口にする場を目にしたジュニアが、「ジェシーって誰だろう?」といった表情を浮かべるシーンが切なかった。ジュニアが、シリーズを通して一度も面識がなかった主要人物が、ジェシーだけだという事実が因縁を感じてしまう。

・ジュニアは朝食に夢中!?

ちなみに『ブレイキング・バッド』ファンの間では、“ジュニアは朝食に取り憑かれている” とジョークのネタになっている。というのも、出演場面の多くが家族との朝食シーンで、いつも「今日の朝ご飯は何?」と母のスカイラーに訊ねているからだ。

アメリカでは、朝食は毎日同じ物を食べるのが普通なので、ファンから「ジュニアは朝ごはんに取り憑かれている」と、冗談にされてしまったのだった。

『ブレイキング・バッド』で一躍注目を集めたRJは、人気ヒューマンドラマ『スイッチ ~運命のいたずら』では車椅子の医学生役で出演。このほか、2015年は出演映画3本が待機中で、障害をもろともせず、俳優として活躍する彼の姿に励まされ続けそうだ。

参照元:IMDbAMCwikia(英語)
執筆:Nekolas
イラスト: マミヤ狂四郎

▼ジュニアの朝食シーンを集めたトリビュート動画

▼妹のラシアンヌちゃんも子役俳優として活躍中!

▼RJが出演する『スイッチ ~運命のいたずら』シーズン3の予告編

▼『ブレイキング・バッド』シーズン1の予告編

▼ぬりえもあるぞ
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