みんなが大好きなカレー。元々はインドで発祥した食べ物だが、日本にはイギリス料理として伝わった。老若男女誰からも好まれるカレーは、今や日本の国民食と言ってもいいだろう。
そんなカレーであるが、様々なお店や場所で食べられることも大きな魅力だ。サービスエリアやキャンプ場、さらにはプールでもカレーは定番である。今回ご紹介したいのは、町の中華そば屋のカレー。お世辞にもシャレたお店ではないが料理は絶品! 中でもカレーは「なんで?」と思うほどウマいのだ!!
・戦前の建物
その中華そば屋は、東京は台東区御徒町に店を構える『民華』という。店の外観は……ハッキリ言ってボロい! 聞けば東京大空襲の際、奇跡的に被害に遭わなかった戦前からの建物で、当時の面影そのままに営業を続けているという。
初めての人は外観にビビってしまうだろうが、昼時ともなれば店は連日の大混雑! 近所のサラリーマンがわんさかと訪れ、相席は当たり前、店員のおばちゃん同士の口ケンカも当たり前の活気あるお店になる。おそらく、御徒町近辺に勤めていて民華を知らない人はいないだろう。
・何を食べてもウマい
そんな民華は何を食べてもウマい。ラーメンやチャーハン、から揚げやレバニラなど何を食べてもハズレはないのだが、なぜか店がゴリ推ししているのがカレー。店の中にも外にも「ラーメン屋なのにカレーがウマいんです」と張り紙がしてあるほど自信作である。
ノーマルのカレー以外には、目玉焼きカレーとカツカレーがある。今回は私(筆者)が一番よく食べる目玉焼きカレーをご紹介したい。「卵を足すのは邪道!」という人もいるが、このカレーに関しては目玉焼きを足した方が確実にウマい。
・優しいカレー
ルーは黒に近い茶色でサラサラ系。しっかりとした旨味はもちろんのこと、程よくスパイシーなので、目玉焼きの黄身がマイルドなアクセントを加えてくれる。「インパクト絶大!」というカレーではないが、誰が食べても安心するであろう優しいカレーなのだ。
世界一ウマいカレーなのか? と言われればそうと言い切れないが、週に1回は他の店のカレーではなく民華のカレーを食べてしまっているような魔力があることは記述しておく。
また、先述したように店員のおばちゃん同士の口喧嘩はしょっちゅうで、忙しくなればなるほどその確率は高まるが、1ミリも気にしてはいけない。むしろ「まあまあ。仲良くしなよ!」と楽しんでしまおう。そういった雰囲気も絶妙なカレーのスパイスになっているのだ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名:民華
住所:東京都台東区台東3-41-5
時間:月~金 11:00~19:00 / 土曜 11:00~15:00
休日:日曜・祝日
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼ラーメン屋なのでカレーのスープもわかめスープ。
▼目玉焼きのマイルドさが一段とカレーをウマくする!
▼なんでもウマい民華はカレーもウマい! ちなみに筆者は福神漬けが苦手なので、写真は福神漬け抜きだ!!