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2014年12月3日、小惑星探査機の「はやぶさ2」が、H2A 26型ロケットで宇宙へと飛び立った。打ち上げの瞬間をテレビやネットで見ていた人も多いのではないだろうか。

その13時22分の打ち上げを、意外なところから目撃していた人がいた。なんと上空からロケットの姿を確認し、しかも動画を撮影していたというのである。上空、つまり飛行機から宇宙へと打ち上げられるロケットを発見したのだ。何という偶然だろうか、まさに奇跡の映像である。

・偶然フライト時間と重なった

YouTubeに投稿された動画の説明によると、投稿者は沖縄から大阪へと向かうJAL2084便に搭乗していたという。本来であれば、はやぶさは11月30日に打ち上げられる予定だった。それが2回の順延により、この日の打ち上げとなったのである。つまり、偶然にも投稿者のフライト時間と重なったのだ。投稿者はその時の様子を興奮気味にこう伝えている。

「泊まりがけで見に行く人もいる中、順延のために見ることのできなかった人の分まで、し­っかりブースターロケットが分離するまで見届けました!」(YouTubeより引用)

・ブースターの分離

たしかに動画の1分55秒あたりで、ブースターが切り離される様子を確認することができる。おそらく分離の瞬間は、上空からでなければ確認できなかったのではないだろうか。

・6年後、再び

これから6年の歳月を経て、はやぶさ2はきっと帰ってきてくれるに違いない。もしかしたらその時も、空から地球へたどり着く様子を偶然発見する人がいるかもしれない。とにかくその日まで、はやぶさ2が無事に旅を続けてくれることを願う。

参照元:YouTube
執筆:佐藤英典