2014年10月29日、東京・新宿中村屋ビルがリニューアルした。この建物の7階にオープンした「カフェ ランブータン」が、にわかに脚光を浴びている。というのもここには、香草好きを納得させる強力なメニューが存在するからだ。そのメニューとは60分間パクチー食べ放題である。価格も500円と大変リーズナブル。
しかしこのお店がすごいのはそこじゃない! 女子ならパクチー食ってる場合じゃないぞ、ここの食べ放題の本領は、ランチのパン食べ放題にあるッ! 80分間1280円。パンだけでなく、メイン料理とドリンクバーがついてこの値段だ。しかもパンがウマい! マジでウマいッ!! 週に1度は絶対に通いたいと思うほどのコスパである! でもあまり人に言わない方がいい。行列店になってしまうから……。
・食べ放題というと……
食べ放題というと、結構クオリティの低いものが提供されることが多い。量を食わせれば良いと考えるお店が多いためなのだろうか。まあ、量は食えたけど味はイマイチだったなんてことは本当に良くある。しかし、このお店は全然違った。
・パクチーばかりに注目
私(記者)はきっと昼は大人気で行列なんだろうな~と思い、11時の開店時間ぴったりにお店に行った。すると、全然並んでいない。やはりパクチー食べ放題の方が話題になりすぎて、お昼のパン食べ放題は話題になっていないらしい。
・メイン5種から選ぶ
開店と同時にすんなり入店。ランチはこの食べ放題メニューしかない。メイン料理をパスタ・カレー・シチュー・魚・肉のいずれかから選ぶ。ちなみにメインの内容は月替わりなのだとか。私はカレーをチョイス、この日は野菜がたっぷりのグリーンカレーだった。
・皿もパンも小さっ!
さて、早速パンを食いまくるぞ! ということで、皿を持ってパンの並ぶカウンターに行こうとしたのだが、明らかに皿が小さくて驚いた。大皿でガッツリ取って来ようと思ったのに、これでは数多く取ることができない。しかもパンも小さい。すべてがほぼ一口サイズだ。ちょっとこれはケチだなあ、と思ったのだが、実は非常に理にかなっていることがわかった。
・少しずつたくさん
お店の雰囲気から、女性客をターゲットにしていることは明らかだ。アジアンテイストの店内はゆったりと落ち着ける設計になっており、ゆっくりおしゃべりを楽しみたい女性には、親しまれるお店であることに違いない。つまり「少しずつたくさん食べたい!」という、女性のわがままをかなえるために、お皿もパンも小さいのである。
・クオリティが高すぎる!
実際に食べてみると、いろいろ食べたいと思いながら、そこまで量を食べることができないことがわかった。さらに感じたのは、1つひとつのパンがとてもおいしい。有名ベーカリーに負けずとも劣らないクオリティだ。ただの食べ放題のお店ではない。1つ食べるとウマさに驚き、また別のものを食べるとこれまたウマくて驚く。立て続けにガツガツ食うよりも、1つひとつをじっくり味わいたいという気持ちになった。
・カフェの域を越えている
そしてメイン料理もまたウマい。注文したグリーンカレーは野菜の旨みがギュギュッと濃縮されており、一口食べると五臓六腑に染み渡るようである。これに食べ放題のナンを浸して食べると格別。ここはあくまでもカフェである。しかし料理のクオリティはカフェの域を越えていると感じた。
・行列になったら困る
パクチー食べ放題の宣伝戦略は、このお店にとってプラスだったのだろうか? これなら絶対パン食べ放題を推した方が、お店にとっても良い宣伝になったと思うのだが。いや、あまり知られていない方が行きやすいからいいのかな……。大変お得なんだけど、あまり多くの人に知られると行きにくくなるのでほどほどに。友達には教えないでください。
・今回訪問した店舗の情報
店名:CAFE RAMBUTAN (カフェ ランブータン)
住所:東京都新宿区新宿3-26-13 新宿中村屋ビル7F
営業時間:ランチ11~15時、カフェ16~18時、ディナー18~27時
定休日:なし
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼1280円で約30種類のパンを80分間食べ放題
▼あまり早く行くとパンが出そろっていないので、12時前くらいが理想的な時間かもしれない
▼ドリンクもビュッフェ式で飲み放題
▼取り皿は結構小さい
▼1つひとつのサイズも結構小さいのだが、そのおかげでいろいろな種類を食べられる
▼メインの料理に選んだカレー。ライスはついていない、別途オーダー可
▼食べ放題のトルティーヤとナンと一緒にカレーを頂いた