Breaking Bad-Hank

普段は海外ドラマを見ない人でも “ハマってしまった!” という超人気作品と言えば、『24 TWENTY FOUR』と『プリズン・ブレイク』、『LOST』に『ブレイキング・バッド』ではないだろうか。まさに海外ドラマ界の四天王とも言えるべき21世紀の傑作に、実は共通するものがあったのだ。それは出演俳優である!

ということで、「●●の◇◇は◆◆にも出演していた!!」という海外ドラマの豆知識を挙げていきたい。今回は『ブレイキング・バッド』で、親父ギャクを炸裂させていた麻薬取締官のハンクにスポットライトを当ててみたいと思う。

・ハリウッドの配役に関する裏話

本題に入る前に、米ドラマ界にまつわる配役裏話に少し触れておこう。ハリウッドでは、超大物プロデューサーが何人か存在し、一人が何本も掛け持ちして作品にかかわっている場合がほとんどである。すると、自分の作品に出演している俳優の演技や仕事ぶりを見て、プロデューサーがお気に入り俳優に「僕の次作に出ないか?」と声をかけたり、俳優が所属するタレント・エージェントに掛け合うこともあるのだ。

また同じ俳優が、同じテレビ局やスタジオが製作する別のドラマに出演することが多いのは、撮影スケジュールの調整がつけやすく、契約がスムーズに進むからという話もある。

・愛すべき親父ハンク・シュレイダー

それでは本題に入ろう。『ブレイキング・バッド』は、肺ガンで余命わずかと宣告された化学教師ウォルターが、家族に財産を残すために、覚醒剤 “メタンフェタミン” の精製に手に染め、麻薬の世界でのし上がっていく姿を衝撃的に描いた作品だ。ウォルターの義弟のハンクは、まさか気弱で真面目な義兄が、麻薬を精製しているなどとは夢にも思わない。

しかし、ウォルターが精製する高純度の “ブルー・メス” を捜査するうちに、義兄の正体に気づいていくという役柄だ。正義感や強く、男気あふれる南部男の典型のようなハンクは、サムい親父ギャクをためらうことなく連発する愛すべきキャラである。

・ハンク役のディーン・ノリスは端役続きだった

そんなハンクを演じるディーン・ノリスは、本作に出演するまで映画やドラマの端役が続き、イマイチ注目度が低かった。そんな端役出演のなかには、なんと四天王作品のひとつ『24 TWENTY FOUR』が含まれていたのだ!

・『24 TWENTY FOUR』シーズン2で2話出演!

ディーンは、核爆弾テロの危機を描いたシーズン2の15話と16話に、ボーデン将軍役で出演。いずれも核爆弾の処理や敵対国への侵略といった重々しい内容を、ビシっと軍服でキメて大統領と議論する役を演じた。

・『アンダー・ザ・ドーム』も必見!!

『ブレイキング・バッド』のハンク役で大ブレイクしたディーンは、本作終了後、話題の新作ドラマで準主役として出演が決定。以前、“今「Hulu」で見られるおススメ海外ドラマTOP10” でも紹介した、ホラー作家スティーヴン・キングの小説を元に製作されたドラマ『アンダー・ザ・ドーム』で、ディーンは街の有力者ビッグ・ジム役を好演している。ハンクとは真逆の、お世辞にもイイ奴とは言えない役がハマっていて、彼の役者としての懐の深さを伺わせている。

海外ドラマはストーリーを楽しむだけでなく、お気に入りの俳優の端役時代の出演作を見て、「ブレイクして良かったな~!」と感慨にふけってみてもいいかもしれない。

参照元:YouTubeHuluIMDb(英語)
執筆:Nekolas
イラスト: マミヤ狂四郎

▼『ブレイキング・バッド』のハンクのシーンを集めた総集編動画

▼『ブレイキング・バッド』シーズン1の予告編はこちら

▼ディーンが将軍役で出演している『24 TWENTY FOUR』シーズン2の予告編

▼『アンダー・ザ・ドーム』の予告編はこちら

▼イベントで仮装したディーン。ナカナカお茶目だ。

▼ぬりえもあるぞ
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