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2014年9月9日に発表かと報道された「iPhone6」。発売も9~10月あたりと見られている。

その iPhone6 の供給が遅れるのではないか、というニュースが飛び込んできた。先日、中国の金属関係の工場で大規模な爆発事故が起き、その影響を受けてのことだというのだ。

・中国の工場が爆発

2014年8月2日、江蘇省崑山市で車のホイールの研磨を行っていた「中栄金属制品有限公司」の工場で爆発事故が起きた。原因は粉塵への引火と見られているそうだ。この事故で75名が亡くなり、185名が負傷したと伝えられている。

近年まれに見る大規模な事故であり、被害者の救済や、原因究明を求める声とともに、「安全管理を徹底せず、労働者の生命や安全と引き換えに利益を得ている」と批判の声もあがった。

・事故を受けフォックスコンも操業停止?

この大規模な爆発事故の影響を受け、市内の複数の金属研磨関係の工場が操業停止になっているのだが、その中には iPhone の生産を委託されている「フォックスコン」も含まれているそうだ。

現地の安全生産監督管理局は、各企業に工場の自主点検を行うように指示したという。自主点検後、当局による検査にパスしないと操業再開は認められないとのことだ。

・ iPhone6 の生産に影響かと報じられる

中国のニュースサイト「新浪網」の8月4日の報道によると、複数のフォックスコンのスタッフが「操業停止は iPhone6 の生産に多大な影響を与えるのは間違いない」と話しているという。

さらに、内情を知る人物は、すでに事故調査には専門家が派遣されており、崑山以外の金属研磨関係の工場も自主点検をすることになれば、iPhone の生産にも影響がでるかもしれないと強調しているそうだ。

・フォックスコンは否定

この情報に対し、フォックスコンは崑山工場が生産しているのはコネクタであり、携帯電話の生産には関与していないと発表。今回の操業停止による iPhone6 の製造には影響はないということだが……。

フォックスコンは、iPhone6 の供給のために大規模な人員募集をかけたと言われている。世界が待っている端末ではあるが、とにかく安全第一で行ってほしいものである。

参照元:Youku新浪網中金在線中国新聞網中国通信網(中国語)
執筆:沢井メグ