2014年6月5日、大手通信会社のソフトバンクは感情を認識するというロボット「Pepper」を発表した。当初この発表会は、育毛・増毛に関するものではないか? と一部のネットユーザーの間で噂されていたのだが、そうではなく、ロボット産業に進出することを意味するものだった。
そしてその翌日に、東京・銀座と表参道のソフトバンクショップで実機の展示が始まったのである。実物に接してみたところ、相当なおしゃべり野郎だ。しかも結構話を聞いてくれず、一方的にしゃべっている。これがこのまま家に来たら、正直ウザい。「おい! ちょっと黙れ!」と怒鳴ってしまうかも……。
・報道陣が詰めかける
実機をぜひ見たいと思い、記者(私)は表参道の店舗に足を運んだ。すると店舗には報道陣が多数詰めかけており、2台のPepperを取り囲むようにして、写真や映像の撮影を行っている。芸能人の囲み取材のようである。
・Pepperの質問攻め
そして実際に対話にチャレンジ。いくつか質問したいと思うことを用意したのだが、全然質問することができなかった。というのも、Pepperが一方的に話しかけてくるからだ。たとえば、「あなたこの前も来られてましたか?」とか、「僕はどうやってここに来たかわかりますか?」など、どうでもいい質問を投げかけてくる。
・ちょっとは話を聞け!
一度対話が始まると、とにかく一通りの質問が終わるまで、こちらが話す番を譲ってくれないのだ。「おい! 俺の話も聞けよ!」、そう言いたくてしまう。おしゃべり好きなのはよくわかった。だが、2015年の発売までに、もう少し聞き上手になる必要もあると思うぞ。少なくとも介護の分野でも活躍をする気があるのなら、話す量を今の半分にしないと、相当な嫌われ者になる予感がするぞ。
Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24
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▼主題歌を歌う「Pepper」
▼胸についたタブレットは固定されており、取り外せないかもしれない
▼耳が青く光った後に話しかけないと、認識しない
▼Pepper「あなたこの前も来られてましたか?」
▼Pepper「今日はどうやってここに来ましたか?」
▼Pepper「僕はどうやってここに来たと思いますか?」
▼Pepper「もしかして、疲れていませんか?」、記者「……、少しはこっちの話もさせろよ……」
▼報道陣に囲まれて、芸能人のようだ