おいしいチキンを提供してくれる大手ファストフードチェーン「ケンタッキーフライドチキン」(以下、KFC)に新しいお店がオープンした。東京・大手町読売新聞東京本社ビルにできた新店舗はお酒も飲むことができる、大人向けのお店だ。
実は下北沢にも、バー「ROUTE25」を併設したKFCは存在するが、新店はまたメニューも店構えも少々異なっている。店内は従来のKFCとそろほど変わらない。だが、メニューが素晴らしい! 予約注文が必要なKFCのこだわり料理「カーネルディッシュ」をその場でオーダーできるのだ。こんなお店、今まで本当になかったッ!
・カーネルディッシュとは?
カーネルディッシュの存在を知らない人も多いと思う。これは取り扱い店舗で事前に予約をして、後日店舗に取りに行かなければいけない、ちょっと特殊なメニューである。2日前までに予約注文をし、持ち帰って自宅で調理(加熱など)をしてようやく食べることのできる逸品だ。KFCのこだわりが詰まった品々で、ファストフードの域を超えているといっても、過言ではないだろう。
・食べて欲しいメニュー
そのカーネルディッシュを店舗で楽しみことができるのである。ぜひとも新店舗で試して頂きたいのが、カーネルディッシュの新商品「五穀味鶏のやわらかコンフィ ~ハツと砂肝添え~」と、「スモークチキン」である。
・芳しいスモークドチキン
まずはスモークドチキンの方だが、これがファストフードか!? と言わざるを得ない。肉はやや小ぶりではあるが、そのスモーキーな香りはテーブルに実に芳しい。テーブルに運ばれてくると、半径3メートルはスモーキーな香りで満たされるようだ。
匂いを嗅いでいるだけで、癒されることこの上ないのである。皮はやや固めなのだが、ナイフで一皮むくと、やわらかな肉が姿を表す。ギュギュっと旨みを閉じ込めており、噛むごとに口中はおいしさで満たされ、香りが鼻腔から激しく抜けて行くのである。これは鶏肉を知り尽くしたKFCの技である。1ピース300円で大変リーズナブル。
・1000円のコンフィはフレンチ泣かせ
そして、新商品のコンフィはこれまたファストフードの領域を軽々しく乗り越えてしまっている。先に価格をお伝えすると1000円だ。上質な鶏コンフィを1000円で出されたのでは、街場のフレンチレストランは悲鳴を上げるのではないかと心配になってしまう。
「やわらか」と謳うだけあって、肉はナイフで砕けてしまいそうなほど柔らかい。こちらはローズマリーの香りが立ち込め、その匂いだけだけで腹が鳴りそうになる。少々大き目にカットして、口に放り込むと、噛む前に肉がとろけてなくなってしまいそうになる。今、たしかに肉を食ったよな? たしかに食った。だが、その肉がアッいう間にほろほろと溶けてなくなって行くようだ。
・KFC本気出しすぎ
あえて言おう。ちょっとKFCは本気を出しすぎだ。いくら鶏肉を追求してきたとはいえ、カーネルディッシュを店舗で出してしまっては、多方面に影響が出てきそうだぞ。ここはお酒が飲めるのも魅力なのだが、それは置いておいていいだろう。だって、お酒なんてどこでも飲めるのだから。KFCをテイクアウトして家でビールを飲みながら、チキンを楽しむことだってできる。だが、このカーネルディッシュだけは、ほかではなかなか食べられない。
もしもこの店に行く予定のある方は、カーネルディッシュを堪能して頂きたい。特に鶏肉好きは笑いが止まらなくなるはずだ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 ケンタッキーフライドチキン読売新聞東京本社ビル
住所 東京都千代田区大手町1-7-1 読売新聞東京本社ビル1F
時間 7:00~22:00
定休日 祝日を除く土日
Report: 佐藤英典
Photo:Rocketnews24.
▼専用の端末で席からオーダーできる(ディナー時のみ)
▼カーネルディッシュがお店で食べられる!
▼お酒とチキンを楽しめるなんて最高だ
▼厚めの衣がついた「ウイングストリート」のバーベキュー味(450円)
▼スモークドチキン(300円)
▼芳しい香りが食欲をそそる
▼カーネルディッシュの新商品「五穀味鶏のやわらかコンフィ ~ハツと砂肝添え~」(1000円)
▼とろけるような肉の食感が素晴らしい。フレンチレストランも真っ青の出来だ