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回転寿司に求められるものとは何だろうか? おそらく最初に来るのが「価格」。回る以上はリーズナブルであるべきだ。そしてウマさ。「安かろう悪かろう」では、寿司を食べた気持ちがしない。

・価格とウマさの両立

だが、残念なことになかなかこの二つを両立させている店は少ない。どちらかを優先させなければならないのだが、「回し寿司 活」はどうやら、この二つが絶妙なバランスで均衡を保っているようだ。昼時になると開店前から行列ができ、すぐに満席になってしまう人気店である。実際に行ってみたところ、本当に値打ち価格でおいしい品々を提供しているので、驚いた次第だ。

・開店前から人が並び始める

このお店は、梅丘寿司の美登利総本店がプロデュースしている回転寿司グループである。都内を中心に8つのお店を構えている。私(記者)が足を運んだのは目黒の店舗だ。開店時間の11時前になると、早くもおいしい寿司を求める人が待ち構えるほどの人気ぶり。

・寿司ネタがデカい

店舗に入って、その秘密がすぐにわかった。とにかく価格が安い、低価格帯で60種以上の寿司ネタを提供している。このお店では、グランドメニューの価格上限が525円(日替わりや盛り合わせを除く)となっている。そしてネタが他の回転寿司と比べるとデカい。パッと見た感じで1.5倍くらいあるように感じられるのだ。

・優れたコストパフォーマンス

実際に食べてみると、マグロ赤身は肉厚でとても105円とは思えないほどの食い応えがある。びんトロ(168円)、中トロ(367円)はいずれも脂がのっていて、噛むほどに旨みが口のなかに広がる。マグロの刺身盛りまで、525円で楽しめるのも有難い。コストパフォーマンスは「かなり優れている」といって良いのではないだろうか。

・注文から提供までやや待ち時間が長い

ただ、ひとつ気になったのはオーダーの仕組みだ。手元に専用の用紙があり、そこに欲しいものを書いて板さんか接客スタッフに渡す。板さんは、オーダー単位で寿司を握って行くため、全部が握り終わるまで、何も出してはくれないのだ。その間、コンベアーに回っているものを食べるか、寿司以外のオーダーをするしかない。せっかく、「最初は中トロだ!」と自分なりの順序を組み立てても、それが覆される可能性が高い。

結構待つために、自分が何をオーダーしたのか忘れてしまうこともある。実際私は同じものを二度頼みそうになった。オーダーが出てくるまで待つ時間が長いことを除けば、素晴らしいお店である。だが、待ってでも行きたくなるのはたしかだ。ひょっとしたら、将来的に大手回転寿司チェーンを脅かす存在になるかもしれない。

ちなみに忙しい時間は、席に着くまで結構な時間待つことになるだろう。開店直後か夕方前(16時頃)に行くのが狙い目ではないだろうか。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 回し寿司 活 目黒店
住所 東京都品川区上大崎3-1-1 アトレ目黒2 1F
時間 11:00~22:30
定休日 無休

Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24

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▼姿やりいか 105円
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▼マグロ赤身 105円
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▼びんトロ 168円
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▼うに軍艦 262円
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▼マグロの刺身盛り 525円
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