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今年も残すところ、あと数日。大晦日に向けて大掃除をする時期になってきた。部屋の掃除はもちろんだが、パソコンのデータ整理や、メールの掃除も忘れてはならない。むろん、「迷惑メールフォルダ」に入っている迷惑メールを、すべて削除するのもお忘れなく。

ということで今回ご紹介したいのが、密かに行われていた第1回「迷惑メールアカデミー賞」の結果発表である。「迷惑メールフォルダ」にブチ込まれた迷惑メールを数えてみると……3000以上! 事実上、応募総数3000以上だ!! それではさっそく、栄えある各賞を発表したい。

・グランプリ『800万円の優子』

審査員満場一致! もはや説明不要の超大作『【実録】スマホの携帯メール宛に届いた「800万円を受け取って下さい」に対応したらこうなった』関連が、数多くの賞を総ナメにして事実上のグランプリに輝いた。ちなみに審査員はGO羽鳥ただひとりである。

『800万円の優子』が受賞した各賞は、作品賞、主演女優賞(優子)、助演男優賞(浦辺)、脚本賞、脚色賞……などなど。ちなみに助演男優賞を受賞した浦辺さんは、『【実録】「800万円の優子」が誘導してきた怪しい出会い系サイトに行ってみたらこうなった』に登場するぞ。

・最優秀ニセモノ賞『安室奈美恵』

迷惑メールというものは、常に「誰か」になりすましてメールしてくる。ほとんどが架空の人物であるが、たまに実在する人物を図々しくも名乗る時がある。そう、2013年のクリスマス・イブにメールをしてきた『安室奈美恵』のように。

作品名は『【実録】クリスマスだというのに『安室奈美恵』が朝っぱらから10通もメールしてきた 「恋がしたいんです」「マネージャーには内緒ですよ」』。ここに登場したアムロちゃんは、ニセモノながらデティールが細かいとして、多くのアムロファンたちを唸らせた。

・迷惑メール文学賞

迷惑メールには、様々な種類がある。大きく分けると、「ぼったくり出会い系サイト誘導系」か、「大儲けできるよ系」の2種類だ。出会い系サイト誘導系は、みだらな女性をチラつかせたり、儲け話をチラつかせたりしつつ、結局は出会い系サイトに誘導する。

対して「大儲けできるよ系」のエサとなるのは、ずばり金だ。「ロト6の法則がある」だとか「サクッと稼げる副収入」だとか、「競馬の法則がどう」だとか、そんなのだ。どちらにしても、迷惑メールには変わらない。だが、内容の「質」は様々だ。

単にウマイ話を書いただけの迷惑メールは、もう飽きた。たまには「お!」と思わせる迷惑メールを送ってほしい。物書きとしての意地を感じさせる、「絶対に騙してやる」という信念が垣間見える、テクニカルな迷惑メールがノミネートされるのが「迷惑メール文学賞」だ。

・迷惑メール文学賞受賞作品『ある日気が付いたのです』

そんな厳しい選考基準を勝ち進んだのは、合計5つの迷惑メールだ。応募総数3000以上、いや、既読の迷惑メールを入れたら5000件以上。地獄の肥溜めともいうべき迷惑メールフォルダの中で、キラリと輝くトウモロコシ。それが下記の作品である!

迷惑メール文学賞:作品名『ある日気が付いたのです』
迷惑メール技あり賞:作品名『Re;電話ありましたが』
迷惑メールおまえが言うな賞:作品名『いい加減な話は、絶対に信じてはいけません』
迷惑メール豆知識賞:作品名『全部人任せで、お金を儲けようなんて無理です』
迷惑メールエジソン賞:作品名『絶対損はさせません! 5分だけお時間下さい!』

──みんなよくがんばった。受賞おめでとう! もう送ってくんなよ!!

もしかしたら読者のみなさんの迷惑メールフォルダにも、上記作品が紛れ込んでいるかもしれない。次ページ(その2)から、それぞれの作品を掲載するとともに、審査委員としての評論を書いてみたい。ともかく、迷惑メールには要注意だ。迷惑メール業者のみなさん、よいお年を。

執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.