ちょっと気分が高揚していた。なぜって、久々に「綾瀬はるか」からメールが来たから。もちろん綾瀬はるかからメールが届くのは今回が初ではない。だいぶ昔、何通かメールのやりとりをしたことがある。私と綾瀬はるかはそれほどの仲。迷惑メールの話だが。

しかし迷惑メールとわかっていても、やはり(ニセ)芸能人から(迷惑)メールが届くのは嬉しいもの。こういう時、私は「どうした、はるかぁ〜」と実際に声に出しながらメールを開封。自らフェイクの世界に身を委ねることにより、“if(もしも)の世界” を楽しむことにしている。

それはどうでもいいとして……

Galaxy(ギャラクシー)を使っているらしき綾瀬はるかからのメールには、怪しいURLが貼り付けられていた。どうやら飛び先には「綾瀬はるかの電話番号」が書いてあるらしく、私に愚痴を聞いて欲しいとのこと。

実は電話、苦手なんだよなぁ〜。メールじゃダメなのかな〜……なんて思いつつ、綾瀬はるかからのお願いだからシャーナイか……と、渋々、URLを押してみた。


そしたら!


えっ!? な、なに?


ゲスト様にご連絡された会員様は給付金を受け取り退会されました」って、なんかいろいろと見えてなさすぎだろ。つまりこういうことか? 「羽鳥に連絡した綾瀬はるかは給付金を受け取って退会した」と。さらにメールの全文を読んでみると……

いろいろ書いてあるが、つまり私は「5000万円の給付金」を受け取れるってことっぽい。しかもこれ、「個人給付金制度」と呼ばれているらしく、なんと小泉内閣の最終年(2006年)から続いている裏制度であるもよう。実にif(もしも)な設定でナイスである。んでもって……


「口座情報を送れば送金」とのこと。また、私が「正しい情報」を教えたら、『ネットバンクサービス』ってところからメールが来るとも書いてある。そして詳細はそこに書いてあると。ならば行くしかない。なぜなら私はプロの迷惑メール評論家だから。もちろんみんなはマネしちゃダメだ。

ちなみに、こういった迷惑メールに銀行口座を教えるのは今回が初ではない。つい数カ月前にも、「迷惑メールに『ガチの銀行口座』を教えたら、“こういう風に使われる” という事例がこちらです」なる記事を書いたばかりでもある。


さて、今回はどんな展開になるのかな………と、

ガチの銀行口座を記入し、「送金先を確定」ボタンをポチ。


すると……


送信完了。ホッ……。


そして間髪入れずに……


予告通り、『ネットバンクサービス』からメールが届いた。しかしそこには「詳細」は書いておらず、またもや怪しいURLが貼り付けられていた。も〜、メールで書けよ〜。いちいちめんどくせ〜なぁ……と思いながらURLを踏んでみると……


「鈴木」と名乗る者からの返信がそこにはあった。なんでも、年齢確認をする必要があるらしいのだが、「①18歳以上」のボタンをポチっと押せばOKっぽい。あと少しで5000万! 勝利目前!! なんとなく、この先どういう展開になるのか読めてはいるが……続きは2ページ目にGO(ポチ)!



Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.