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この世に生きる多くのフサフサ頭の男性が恐れていること……それは「ハゲ」だ。男に生まれてきた以上、いつかはハゲることだろう。だが、“その時” はいつなのか。自分が「ハゲ」にカテゴライズされる運命の分かれ道は、一体全体いつなのか!?

すでにハゲている人は、そんな恐れは抱かない。ある意味、最強。揺るぎない精神。まさに日本のサムライだ。しかし、「まもなくハゲるかも」と思っている若ハゲ予備軍の人ならば、今回ご紹介する “ハゲにまつわる新説” に耳を傾けていただきたい。

・弱気な心がハゲやすくする説

その新説とは……私(筆者)が考えた説なのだが、ずばり「ハゲることを恐れて生きているとハゲやすくなる」である。俺ってハゲるのか!? いつ!? なんか増毛とかヅラとかの広告が気になってきた……あぁっ、ハゲたくないぃぃッ……と思っていると、ハゲやすくなるという説である。

・度胸を見せたらハゲにくい説

逆に言えば、「ハゲることを恐れなければハゲにくい」という方程式が成り立つ。幽霊を怖がっていると、逆に幽霊が寄り付いてくるように、「幽霊カモン。オバケ来いよ。出てこいよコラッ!」と挑発すると、向こうも「つまんねーな」的に “かまってくれない” のと同じである。

たとえばこうだ。

「さあ、どんどんハゲてくれ! むしろハゲたい! 今すぐだ! ほら、ハゲろよ! ほら! 来いよ! 来いよ毛髪の最前線! 後退してみろよ! 俺に恐れて逃げたのか!? ビビってんのか? ナニコラ! やってみろよ! 俺はいつだって受け入れる覚悟はできているぞコラ!」

――こんな感じに思っていると、ハゲの神(禿神)も「つまんねーな」と、ハゲさせることへの面白みを失って、 “かまってくれない” ように思うのだ。つまりは挑発。そして覚悟。いかなる運命も素直に受け入れるというサムライの心。「武士道とは禿げることと見つけたり」の精神だ。

・ハゲを覚悟してから20年が経過

私は、私に顔がクリソツな母方の祖父がツルッパゲだったこともあり、さらに私に顔がソックリな母も薄毛なこともあるがゆえ、14歳のころから「自分はハゲる運命なのだ」と確信し、18歳のころにはハゲる覚悟を決めていた。タバコをバリバリ吸っていた20代のころには「明日ハゲてもおかしくない」とさえ思っていた。

「いつ禿てもいい。来いよ、禿神!」と、心のなかで挑発し続け十数年。そして今、私の年齢は34歳。ハゲると確信してから20年……。しかし、私は……ハゲて……ない! まわりのみんなは「いや、ハゲてるけど……」とか言ったりもするが、ハタチのころの写真と見比べてみても、デコの広さは、ほとんど変わっていない(ように思える)のだ。

・ハゲをバカにしたら天誅が下る。覚悟しろ

おそらく「禿神」は存在する。ハゲを恐れてビクビクしている人に、「もう悩むでない」とハゲさせているのだ。と同時に、ハゲている人を小馬鹿にする愚か者や、「俺は絶対にハゲねえから」と余裕ブッコキまくりのフサフサ頭の若人たちに、“まさかまさかの自分がハゲに” という天誅を食らわせてくれるはずなのだ。

ハゲをバカにしたら絶対にバチがあたる。きっとハゲる。八百万の神がいる日本には、必ずや「禿神」が存在する。そんな禿神に、男としての覚悟と決意、そして度胸を見せつけることができたら、きっとハゲの進行度は遅くなる。きっと。きっとだ。そうであってほしい。いいや、そうに違いないのだ。

執筆:GO羽鳥

▼どうだろう。ハゲを覚悟してから “ハゲ具合は全く変わっていない” のだ
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▼まったく、かわって、ない!
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