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インターネット恋愛が珍しくない時代になりました。ひと昔前までは、インターネットを介した出会いは、なんとなく胡散臭いイメージもありましたが、今はSNSの普及で、多くの人がカジュアルにインターネット恋愛を楽しんでいます。いま現在、自身の生活圏内に出会いがない人の中には、インターネット恋愛を検討している人もいるでしょう。そこで今回は、インターネットを活用した恋愛の注意点をご紹介させて頂きます。

1.過度な期待はしないこと
実際に会ってみると、ネット上やメール等での印象とはずいぶん違うなぁと落胆させられることがあります。間接的なやりとりの時点で盛り上がりすぎたため、そのように感じるのでしょう。「事前に顔写真を交換しておけばノープロブレム」と思うかもしれませんが、事前の写真交換は全く参考になりません。オトコもオンナも、3割増しくらい良く写っている写真を送るでしょうからね。外見的な観点だけではありません。メールやチャットで会話が盛り上がった者同士でも、所詮は初対面なのですから、会話がぎこちなくなる可能性もじゅうぶんありえます。

2.会ったことで満足してしまう人も存在する
自分は「直接会って、そこから正式交際に発展させたい」と思っていても、相手の方は会えたこと自体で一定の手応えを感じ、それ以上の発展に興味がなくなるケースもしょっちゅうです。某J-POPの名曲に「私にはスタートだったの、あなたにはゴールでも」という歌詞がありますが、まさにあんなカンジ! インターネット恋愛が珍しくない時代といっても、見知らぬ人と会うってやっぱりすごくレアなことですから、1回会えただけで「お腹いっぱい」という感覚になってしまうのでしょう。

3.正式交際後のお悩み
「1」「2」を乗り越えて、正式交際に至ってからも思い悩まされることはあります。インターネットを介した恋愛に、どこか後ろめたさを感じてしまう人もいるようです。筆者の知人にも、インターネットでの出会いから結婚に至ったカップルがいるのですが、「親や、あまり親しくない知人にはインターネットきっかけと言えず、『運命的に出会った』と説明している」と申しておりました。「運命的に出会った」の方がよっぽど怪しく感じるのですが……。という話はさておき、出会い方に引け目を感じている人は、ぜひ自分たち以外のカップルにも目を向けてください。世の中には、インターネットきっかけのお付き合いをしているカップルはたくさん存在します。その数は、今後ますます増えていくでしょう。自分たちは時代の先駆者だ、くらい堂々と構えていれば良いのです。

最後に、いかにインターネット恋愛が普及している時代とはいえ、見知らぬ人と会う際はじゅうぶんご注意ください。思わぬ事件に巻き込まれる危険性もあります。間接的なやりとりの時点で、ちょっとでも胡散臭いなぁと感じたら、直接のデートは見送りましょう。だいじょうぶ、一人逃したくらいどうってことありません。インターネットは、全世界と繋がっているのですから。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト:マミヤ狂四郎