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モデルの土屋アンナさんが出演予定だった舞台『誓い~奇跡のシンガー~』が、突然公演中止になった問題で進展があったのでお伝えしたい。この作品の原案作者である濱田朝美さんが、ブログで今回中止にいたった背景を詳細に伝えている。

・舞台化の許可はしていない
作品の公式ページには土屋さんが稽古を無断で休んだことが、公演中止の原因とあった。しかし濱田さんのブログによると、制作会社は濱田さんに舞台化の許可を一切とっていなかったという。さらにそのことを知った土屋さんが許可の件で制作会社に掛け合っていたというのだ。以下は濱田さんがブログに投稿した内容である。 

・原案作者、濱田朝美さんの発表
「実は、最初の段階でこの舞台の話に関して、私は制作者側から全く許可を取られていませんでした。私が舞台の存在を知ったのは、友人からネットに出ていたよ!というメールが来たのがきっかけでした。その知らせに、慌ててネット検索してみた時には、もう舞台の記者会見の一週間前でした」

「すると監督は”そんなに許可と言うのなら、別に貴女でなくとも、障がい者はたくさん世の中にいる。違う人に頼んでも良いんだよ!”とおっしゃいました。また、原作とは内容が多少異なるため、そんなに許可と騒がなくてもいい、と言う事を言われました」

「でもそこ(プレミアムライブ「舞台の成功をみんなで祝うパーティー」)で、主演の土屋アンナさんにお会いする事が出来ました。土屋さんはとても親しくしてくださり、”舞台の台本を見ましたか?貴女は本当にこの内容で許可を出したの?”と聞いてくださいました。私はそこで今までの経緯をお話しし、舞台に関して困惑している事を打ち明けたところ、土屋さんも共感して下さり、協力して下さる事になりました。そして、何も出来ない私の代わりに、監督に”濱田さんが納得出来るものにしてください。”と掛け合ってくださったのです。また”原作者が納得し、許可した舞台でないのなら、出演出来ません”と伝えたそうです。しかし監督はそれを全く聞き入れる事はないそうです」(以上、濱田さんブログより引用)

・中止発表の二日前に台本が届く
濱田さんによると、制作会社は濱田さんに、台本も見せないまま舞台化の同意書を送り、サインをするように毎日のように電話で催促したという。台本が彼女の元に届いたのは2013年7月27日であり公演の直前だった。その二日後に突然中止の発表が行われたのである。濱田さんの投稿内容に基づき、出来事の流れをまとめると次のようになる。

■濱田さんの説明による公演中止までのいきさつ
2012年初旬に、出版社の元担当が監督を連れて濱田さんの路上ライブに姿を見せる。制作会社は、そのときの「あいさつ」をもって舞台化の許可を得たと主張。

濱田さんは友人から舞台化の話を聞く。インターネットで調べると、すでに公演の日時等決定しており一週間後に記者会見が控えていた。

監督に抗議したが聞き入れられず、プレミアムライブで土屋アンナさんに会う。

土屋さんは濱田さんの考えを尊重し、監督に舞台化許可のことをかけ合う。

制作会社から濱田さんのもとへ、舞台化の同意書が届き、サインするように催促される。しかし内容を把握できないまま、サインできないと断る

7月27日になってようやく台本が届く。

7月29日、公式ページで土屋さんの稽古不参加を理由に公演中止が発表される。同日土屋さんの事務所に、制作サイドの代理人から損害賠償請求の書面が届く。これに対して土屋さんの事務所はホームページ上で抗議。

・土屋さんがかけ合わなければ……
濱田さんが投稿した内容を見る限りでは、土屋さん事務所が発表した内容と合致している。これを踏まえると、はじめから濱田さんの許可を得ない状態で舞台化が進行していた可能性がある。さらに土屋さんがかけ合わなければ、そのまま上演していたかもしれない。また、土屋さんは、濱田さんに対する制作会社の不誠実な対応に憤慨し、稽古をボイコットしていた可能性も考えられるだろう。いずれにしても、今回の騒動はしばらく収まりそうにない。

参照元:濱田朝美ブログ土屋アンナ公式ページ『誓い 奇跡のシンガー』公式ページ