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『ノルウェイの森』や『海辺のカフカ』など、これまで数多くの名作を生み出してきた小説家・村上春樹。大きな期待が寄せられていた村上春樹さんの新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が、2013年4月に発行されたのだが、その作品の感想をつづったあるレビューが現在注目を集めている。

話題沸騰中のレビューは、通販サイト「Amazon」に寄せられていたレビューのひとつであり、なんと1万人以上の人がそのレビューを「参考になった」と評価しているのだ! それだけ多くの人から高評価を得るレビューとは、一体どんなものなのだろうか?

「ドリー」というユーザーが記したそのレビューは、何段落も続く非常に長いレビューで、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』への評価は5点満点中1点とかなり厳しめである。そして以下が、多くの人から支持されているドリーさんのレビューの一部である。

「いちいち言い方がおおげさなのが玉にキズです。暗い淵が地球の芯にまでって・・・いくらなんでも深すぎです・・・。しかも「渦巻く虚無」とか「深い沈黙」とか「生の欠落」とかいちいち出てくる単語が思春期こじらせた中学生が書いたブログに出てくる言いまわしみたいでイカ臭いです」(Amazonより引用)

現在このレビューは多くのネットユーザーから称賛されており、数あるレビューの中でも「最も参考になったカスタマーレビュー」として絶大なる支持を得ている。

・ドリーさんのレビューに寄せられていた他のユーザーからのコメント
「面白かったです。本編よりもずっと。本編も笑えたけど、それ以上」
「いやー最高です。イラッとくるウザさを的確に面白く表現していただきまして。もう、半分笑うしかない」
「素晴らしい文章力ですね!とても参考になりました!ドリーさんが本を書いたら、私買います!」
「コメントが面白いと聞いてやってきました。本編より面白い!」
「批判的な内容にもかかわらずあまりにもレビューの文章が面白すぎて逆に読んでみたくなってしまったではないですか!」
「書評でこんなに笑ったのは初めてです。10年以上前に『ノルウェー』や『ねじまき』を読んで、「面白さがさっぱり分からない。なんじゃこりゃ」と思った読者なのですが、ドリーさんの書評によって当時の感覚を思いだしました」

ネット上で絶賛されるドリーさんのレビューを読みたいという方は、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』のAmazonページに行ってみるといいだろう。それにしても、読む人を次から次へと魅了するこのレビューは確かにスゴイ!

もしかしてドリーさんの正体は、有名評論家? それともドリーさん自身も小説家? うーん、正体が気になる!

参照元:Amazon
執筆:田代大一朗

▼1万人以上からの高評価! これはスゴイ!
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