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寝てはいけない状況というものがある。いや、正確には「ちゃんとコトを済ませたら寝ていい状況」なのだが、時として電気やエアコンををつけっぱなしにして爆睡してしまったり、やらなければならない仕事があるのに爆睡してしまったりすることがある。

そんな状況を、カーチャンや同居人が発見すると、決まって即座に「寝てたでしょ!」と言う。事実、寝ていた。その通りなのだ。しかし当の寝坊助は、とっさに「寝てないよ」や「起きてるよ」と返してしまうのである。あれは一体なんなのか。

■実は「寝てたでしょ!」の「寝……」くらいで起きている
「寝てたでしょ!」と言われて、そのまま寝ていたら本当の寝坊助である。言い訳無用の「寝てました」だ。しかし、プロの「寝てないよマスター」になると、実は「寝てたでしょ!」の「寝……」くらいのタイミングで起きているのだ。

■「寝てないよ」と言う理由
「ガチャ」や「ガラガラ」といったドアを開ける音を察知して、カーチャンが部屋に顔を突っ込む0.5秒前に目を見開き、「寝てたでしょ!」と言われたその時には目を合わせている。調子が良いと、「寝てたで……」のタイミングで「起きてるよ!」とカブせることだって可能なのだ。

たしかに寝ていたが、指摘される直前には起きてもいた。とっさの「寝てないよ」や「起きてるよ」は、あながちウソではないのである。きちんと電気は消して寝よう。

(写真、文=GO
GOさんのシリーズコラム『あれは一体なんなのか。

▼「寝てないよ」

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