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韓国にたびたび観光に出かける男性、木下さん(仮名)の韓国旅日記です。今回は日本と異なる韓国の食事情を、お伝えします。

なお、木下さんが紹介している画像には、露店販売されている犬の肉が写っているので、閲覧注意とお伝えしておきましょう。以下は木下さんによるレポートです。

韓国には、日本にない食文化があります。その代表的なもののひとつに、犬肉料理が挙げられるでしょう。犬食は韓国だけでなく、中国をはじめとする他のアジア圏でも、現存しているようです。日本でもその昔にはあったようですが、今では廃れ一般的ではなくなりました。

実は韓国でもソウルオリンピック(1988年)のときに、一時に取締りが行われています。欧米などの諸外国に配慮して、取締りを行ったそうなのですが、犬食文化を根絶するに至ったわけではありません。とはいえ、現在は目立つ場所での販売は控えられ、市場の一角のショーケースに食用犬肉が陳列されています。

私(木下)が目撃したのは、首都ソウルの清涼里(チョンリャンリ)にある青果物卸売市場です。ここは複数の市場が連なっていて、野菜を販売しているエリアや海産物を販売しているエリアなどにわかれています。肉を販売しているエリアに、食用の犬肉が売られていました。

しかしどういう訳か、牛や鳥の肉とは明らかに扱いが違っているように見えます。というのも、犬肉だけが真っ赤なビニールのうえに置かれているのです。そして、他の肉と隔てた場所に少量並べられていました。詳しい事情はわかりませんが、もしかしたら他の肉よりも獣臭がキツいため、離れて置かれていたのかもしれません。なお、赤いビニールのうえに置かれていた理由は不明です。

ちなみに私は、韓国滞在中に一度も食べていません。幼少期に小型犬を飼っていた経験があるために、どうしても幼き日のことが思い出されて口に入れることができませんでした。滋養強壮に良いとされているようなのですが、なかなか難しいですね。日本でも韓国料理や中国料理を提供しているお店で、食べることができるようですよ。

(文、写真=木下さん)

閲覧注意、韓国の清涼里青果物卸売市場で販売されていた、犬肉の画像

51 Jegi-dong, Dongdaemun-gu, Seoul, 大韓民国