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以前の記事で、日本のカレーショップ「Coco壱番屋」が韓国で大人気であることをお伝えした。韓国にはカレーショップが少ないため、カレーそのものの人気は高い。実は釜山にも、日本から出店したカレーショップが存在する。そのお店「けんちゃんカレー」は、日本人のご夫婦が定年退職したことを機に、釜山に移り住んではじめられたのだとか。連日行列ができる人気のお店、プサンギャルも納得のカレーを実際に食べてみた。

お店は中央洞の国際旅客ターミナルから歩いて10分のところにある。繁華な通りから少し外れたところにあるため、住所地を訪ねると迷子になったか? と勘違いしてしまいそうになる。ところがお店までたどり着くと、日本語の看板「けんちゃんカレー」が目に飛び込んでくるのだ。

韓国の人は結構せっかちで、待つことをあまり好まない(誰でも好まないと思うのだが)。したがって行列が苦手。しかしけんちゃんカレーの前には、いつでも行列ができている。そのくらい、ここのカレーは釜山の人々に受け入れられている。口コミで人気が広がり、他の地域からも食べにくる人がいるほどだ。

実際に食べてみると、たまねぎの甘さがしっかりとした家庭的な味。辛いカレーが好みの人にとっては、物足りないかもしれないのだが、子どもの頃に食べたカレーの懐かしさがよみがえるはずである。釜山の女の子たちにとっては、その味が「新鮮」と感じるようだ。

記者(私)が食べたトンカツカレーは7000ウォン(約530円)だった。日本で考えれば、トンカツがついて500円代なら安いと思うかもしれない。だが、市場などで3000ウォンで昼食が食べられると思うと、韓国相場ではやや高め。それでも釜山の女の子たちは、お小遣いをやりくりしてでも、けんちゃんカレーにやってくるのだ。野菜の旨みが凝縮されたおいしいカレーは、釜山いや韓国ではおそらくここだけでしか味わえないだろう。

レポート:チェシー猿渡
Photo:Rocketnews24

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