亀田製菓の『ハッピーターン』というお菓子が美味いというウワサは知っている。だが、幼少時代にハッピーターンを食べる習慣がなかったがゆえ、いまだにハッピーターンの美味さを知らない人は少なからず存在する。そのひとりが、私(記者)である。
なぜハッピーターンを食べてこなかったのか。その理由は簡単だ。幼少時代に親がハッピーターンを買ってこなかったからである。厳密に言えばハッピーターンを食べたことは何度かある。友人の「お誕生日会」などで食べたかも知れない。だが、真の美味さはよくわからない。
そんなハッピーターン経験値が浅い人が、大人になってからハッピーターンの美味さに気づいてしまうとヤバいことになるので注意喚起の意味を込めてご報告しておきたい。
何がどうヤバいのか。それは、「あまりにも美味くて、やめられない止まらない」のである。私とハッピーターンの真の出会いは、つい一週間前のことだ。誰かが買ってきたハッピーターンが会社に置いてあった。腹が減ったのでひとつ食べてみた。それが運の尽きだった。
一口パクリと食べてみた時、電撃が走った。口の中がハッピーになった。想像以上にハッピーなターンが来た。まさにハッピーターンである。
実は、食べる前は単なる甘辛いせんべいだと思っていた。だが、単なる甘辛いせんべいどころの話ではなかった。奥深い味がする謎のパウダー。一体全体、なんなんだこのパウダーは。麻薬的な美味さがある。むしろ、「やめられない止まらない」のだから麻薬に近い感覚だ。
「大人になってからハッピーターンの味を知るってレアかもしれませんね」
と同僚のひとりが言った。たしかにそうかもしれない。こんなにも美味しいものを、なぜ今まで避けてきたのか。なぜ幸せ(ハッピー)を受け入れなかったのか。過去の自分を恨むばかりだ。
だがしかし、同じ部署には私と同じくハッピーターン経験値が浅い若者(26歳)がいた。彼は私が連日サルのように食べているハッピーターンを見て「美味そうだな」と思ったらしく、わざわざスーパーまで行きハッピーターンを一袋購入。予想通り、たった1日でまるまる一袋をひとりだけで平らげていた。
そして、「これはヤバイです。大人になってからハマったら、簡単に大人買いができてしまうのでヤバいです」とハッピーターン中毒の初期症状を私に告白したのだった。実はこの記事もハッピーターンをチョイチョイ食べながら書いている。私も完全にハッピーターン中毒者だ。
ちなみにハッピーターン1袋(120グラム)のカロリーは629kcal。マクドナルドのビッグマックが556kcalなので、1日1袋ペースはなかなかヤバい。子どもの頃に、もっとよくハッピーターンを食べておくべきだった。飽きるほど食べておくべきだった。だが、明日もまた食べる予定だ。飽きるまで食べるつもりだ。
(写真、文=GO)
▼ずっとハッピーターンのターンなのだ