以前、GPS(全地球測位システム)情報をもとに、スマートフォン所持者の現在地を把握する「カレログ」というアプリが物議をかもした。位置情報だけでなくバッテリー残量や、通話記録まで把握できてしまうため、インターネットユーザーの間で「鬼畜アプリ」とまでいわれていた。

現在はサービスの提供を終了しているが、また新たなアプリが登場した。その名も「カレピコ」。その機能は指定したエリアにスマートフォン所持者が近づくと通知が届くというもの。個人の居場所をある程度特定できてしまうので、利用者双方の同意が必要である。

アプリを提供しているのはマニュスクリプト社。同社は2012年10月10日にカレピコをリリースした(10月12日現在Androido版のみ)。先に述べたように、このアプリはスマートフォン所持者が指定エリアに移動したことをチェックできる。そのうえで同社は以下の使い方を推奨している。

・カレピコが推奨している使用方法(以下、要約)
子供の安全確認 たとえば子供の登下校時や、塾に行ったかどうかを確認できる
相手の行動確認 スマートフォン所持者がお金を使うエリア(パチンコや競馬、高級ブランド店)に行っていないかを確認
相手の位置確認 スマートフォン所持者が特定の時間に、利用する場所(たとえば駅など)を指定して、現在地を確認

……などである。スマートフォン所持者に「行って欲しくない場所」を設定することもできる。子どもが危険なエリアに行って欲しくない場合には嬉しい機能といえる。交際相手にそれを要求するのは……。アプリ導入を機に信頼関係が揺らぐ可能性もゼロではない。

利用に際しては、今一度お互いの信頼を確かめ合った方が良いだろう。また、このアプリは20歳未満での利用ができない。そのほか利用にあたっての諸注意が公式サイトに掲載されているので、その内容を十分に確認しておこう。

参照元:カレピコ