意中の男性との会話において、一喜一憂するのは恋愛の醍醐味! とはいえ、あまりにも「憂」ばかりだと意気消沈してしまいますよね。

恋愛中の女性から挙げられる会話のお悩みで多いのが、「カレが私のことを全く聞いてこない」という声。たしかに気になる相手がいたら、その人のことを色々知りたいと思うハズですよね。カレが自分のことを知ろうとしないのは、興味を持ってくれていないということなのでしょうか? 

■根掘り葉掘り詮索するのは失礼と思っているタイプ
カレが貴女のことを聞こうとしないのは、根掘り葉掘り詮索するのは失礼だと思っているのかもしれません。「ナニ県出身のコなんだろう? でも、故郷にいやな思い出があるかもしれないなぁ」とか、「誕生日はいつなんだろう? でも、サバを読んでいるかもしれないなぁ」など先読みしすぎるあまり、「聞かないのが無難!」という結論に達したタイプです。決して、貴女に関心がないわけではありません。このタイプの男性には、「私には何を聞いてくれてもOKですよ」と、貴女がオープンな性格であることをアピールすると良いでしょう。ただし、「生理用品はナプキンよりもタンポン派なの」や「ひとりエッチのオカズはビニ本なの」など、オープンすぎるとドン引きされてしまいますので、さじ加減には充分気を付けてください。

■聞くのは、必要な情報だけでいいと思っているタイプ
必要な情報だけを取り入れ、それ以外は不要という判断なのでしょう。元々男性は、おしゃべりが好きな生き物ではありません。大昔、男性は狩猟を、女性は木の実採集を担当していました。木の実採集はおしゃべりしながらでも可能ですが、狩猟の場合はおしゃべりしていると獲物に感づかれ逃げられてしまいます。そのDNAを受け継いでいるので、男性はおしゃべりが好きではないのです。といっても、男性が寡黙だという意味ではありません。「マンモスの背後から狙おう」や「俺は右、キミは左から襲撃だ」など、必要な会話はもちろん交わします。カレも貴女との交際に必要だと思っている質問は、投げかけてきているはずですよ。「ワンワンスタイルは苦手なのかい?」など聞いてくる男性は、それが必要事項だという判断なのでしょう。そして出身地や誕生日に対して聞いてこないということは、それが不必要な情報だという解釈になります。

■聞き方が遠回しなタイプ
「カレが私のことをちっとも聞いてくれない!」と思っているのは貴女の勘違いかもしれません。カレはちゃんと貴女に関心があって、質問を投げかけているつもりでも、聞き方が遠回しなために、貴女には伝わってこないケースもあります。たとえば、「相手に質問するなら、まずは自分のことを語らねば!」という考えのもと、まず「俺は昭和52年生まれの魚座のAB型だぜ」と発言します。そして次に、「キミは何年生まれのナニ座のナニ型かい?」と聞こうとしていたのかもしれません。なのに貴女が先に「昭和52年といえばチャップリンが亡くなった年ね」などとまくしたててしまうと、彼は質問を引っ込めるしかないのです。このタイプの男性とは、会話はゆっくりということを心がけてください。

意中の男性に関心を持ってもらえないのは、女性としてはせつないもの。とはいえ、オトコにはオトコの事情があります。そういった男心を理解する懐の深さを持ち合わせていたいものですね。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子