今回のご相談は、「二択」に関するお悩みです。AかBか、2種類の選択肢からひとつを選ばなければならない時ってありますよね。たとえば喫茶店のセットドリンク。珈琲か紅茶か、迷うこともあるでしょう。喫茶店のセットドリンクなら、そのときの気分で選べば良いのでしょうけど、恋人となるとそういうわけにはいきません……。
・ご相談内容(人魚姫さん・女性)
「菊池先生だったらどっちを選びますか? 1カ月前に知り合い、週2ペースでデートしている男性がいます。彼は奥手なのか、手を繋ごうともしないし、『付き合おうぜ』という話題すら出ません。
先日、彼とのデート帰りに別の男性からナンパをされ、そのまま飲みに行きました。ナンパ男性は、初対面でいきなり『付き合おうぜ』と言ってきました。返事は保留にしているのですが、ナンパ男性の勢いに押され、ここ1~2週間は家が近いこともあり、ナンパ男性とばかりデートしています。奥手な彼とは、ほとんど連絡をとらなくなりました」
・男と女が3回会って何もなければ、それ以上の進展は期待できない!?
そもそも! 前者の男性は、果たして「奥手」なのでしょうか? 知り合ってまだ1カ月なら、「付き合おうぜ」という言葉が出ずとも、決して珍しくはありません。前者男性にとっては、まだお試し期間の段階なのでしょう。そりゃ、「オトコとオンナが3回会って何もなければ、それ以上の進展は期待できない」という考え方もありますが、すべての人が該当するとは限りません。ゆっくり、のんびり愛を育んでいく進め方もあるのですよ。
・あなたの「恋愛における速度基準」は?
ポイントは、人魚姫さんご自身の「恋愛における速度基準」であると筆者は考えます。人魚姫さんは、「ゆっくり、のんびり」なタイプでしょうか? それとも、ちゃっちゃか進めたいタイプでしょうか? 筆者目線では、決して「ちゃっちゃかタイプ」ではないように見受けられます。もし人魚姫さんが「ちゃっちゃかタイプ」なら、ナンパ男性からの交際申し込みに即日OKしていたはずです。
・恋愛速度「標準型」の女性が選択すべきはどっち?
だからと言って、「ゆっくり、のんびり」タイプでもないのでしょう。人魚姫さんは、なかなか「付き合おうぜ」と言わない前者男性に痺れを切らしていた状態だったのでは? そこに、流星のごとく現れたナンパ男性が、新鮮に感じられるのでしょう。ですが、先に述べた通り、人魚姫さんは「ちゃっちゃかタイプ」ではありません。以上を踏まえると、人魚姫さんの恋愛速度は、ごく標準型と想定されます。
ぼちぼち結論を出しましょう。「菊池先生だったらどっちを選びますか?」とのこと。筆者だったら、前者男性でもなく、ナンパ男性でもなく、第三の男が登場するのを待ちます。
冒頭で、喫茶店のセットドリンクの例を挙げましたが、珈琲の気分でもなければ、紅茶の気分でもない場合は、ココアやオレンジジュースをオーダーしてもええじゃないかと、筆者は思うのです。セット価格より割高になるでしょうけど、自分が選びたいドリンクを飲むのが一番! それと一緒ですよ。
恋愛コラムニスト:菊池美佳子
イラスト:Rocketnews24
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