最近街のカフェに入ってメニューを見ると、少し戸惑うことがある。「コーヒー1杯、高くなったなあ……」と。買い物の時だけでなく、飲食店を利用する際にも物価高の影響が顕著に見られる。カフェ代もまったく馬鹿にならないし、何より混雑している店内でパソコンを開いて何時間も粘るのは、どうしても気が引けてしまうしなあ……。

そんな「カフェ難民」たちの救世主になり得る場所が、ひそかに全国で増えているのをご存知だろうか? スタッフのいない無人の「セルフカフェ」だ。

2026年3月に渋谷・神南にオープンしたとのことなので、私(佐藤)はさっそくお店へと向かった。果たして、その居心地はどんなものなのか?

・全国で店舗拡大中

セルフカフェの運営を行なっているのは、名古屋の「ウッドデザインパーク株式会社」。同社はグランピングやBBQなどのアウトドアテーマパークを手掛けていることで知られており、2022年に名古屋に出店した1号店がセルフカフェである。

オープン当初からニュースリリースなどでその存在を知っていたが、気づけばわずか4年の間に店舗を拡大。現在(2026年4月)その数は約60店舗にもなるのだとか。

2026年4月時点で都内にも4店舗を構えており、もっとも新しいお店が渋谷神南店である。


スマホの地図アプリを頼りに住所地にたどり着くと、そこはごく普通のオフィスビル。入り口に「Wi-Fi・電源完備の無人カフェ」という看板がなければ、ここにカフェがあるとは到底気づけないだろう。


エレベーターで地下へと降りると……ここがお店らしいんだけど、無人ゆえに入るのにちょっと躊躇(ちゅうちょ)してしまう。だって入口に顔認証システムがあるんだもの。防犯上の理由でそうなっているのはわかるけど、思わず警戒してしまう……。


意を決して中に入ると、厳重な入口と打って変わって開放的な空間。天井が高いな。平日の昼間だったせいか、なんと店内にお客さんはいない。オープンして日が浅いからまだ見つかっていないのかも。ここは完全に穴場だな。


・利用方法

利用方法はいたってシンプルだ。自販機でドリンク(1杯税込420円~)を買えば、何時間でもいていい

公式サイトを確認すると、24時間営業のお店なら最大24時間利用可能で、さらに利用する場合はドリンクを改めて購入することになる。宿泊施設ではないので、そんなにいる人はいないと思うけど。


注意点として、支払いはキャッシュレスのみであること。また地下という性質上、一部の携帯キャリア(Softbankなど)は電波が入りにくいらしい。壁の貼り紙にもある通り、繋がらない場合は店のWi-Fiを利用すると良いようだ。


ちなみに自販機の横にはレディーボーデンのアイスまで売っている。けど、アイスのみの購入では席利用が認められないようなので、その点も気をつけよう。


・快適に過ごせる

ドリンクを片手に席につく。各テーブルには電源コンセントとUSBポートが完備されている。この辺は一般的なネットカフェと同じだ。


気が利いているのは、机にワイヤレス充電器が埋め込まれていること。スマホを置くだけで充電ができてしまう。わざわざコードを出さずに済むのは有難い。



早速パソコンを広げて作業を開始。誰の目も気にすることなく集中できる。会社では気が散る、家だとダラける。そんな人にとって、こういう場所は助かるだろうなあ。オマケに今は人がいないので、作業がはかどって仕方がない。

ちなみにここは、周りに迷惑のかからない範囲でなら会話もOKらしい。



結果的に1時間ほど滞在したが、スタッフのプレッシャーを感じることもなく、ただただ快適な時間を過ごすことができた。物価高の時代にあって、たった420円でこれだけ気兼ねなく過ごせる空間は貴重だ。全国で急拡大しているというのも大いに納得である。

渋谷で歩き疲れた時や、ガッツリ作業に集中したい時はぜひ利用してみてほしい。ただし、現金が使えない点をお忘れなく。


・今回訪問した店舗の情報

店名 セルフカフェ 渋谷神南店
住所 東京都渋谷区神南1-19-14 クリスタルポイントB2階
時間 6:00~翌2:00

参考リンク:セルフカフェウッドデザインパーク株式会社
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24