初デートに対する男性の考え方と女性の考え方には、だいぶ温度差があるものです。まずは、なんといってもデート代に関して。映画やテーマパークの入場券はワリカンだとしても、食事代は何故か男性側が支払うの、という風潮にありますよね。

「2回目以降はワリカンだとしても、初デートくらいはせめて男性に支払ってもらいたい」という女心と、「初デートから俺が全額支払ったら、2回目以降ワリカン交渉しづらくなってしまう」という男心の攻防戦が繰り広げられるわけです。

次に、デート終了後に関して。「あわよくばホテルに連れ込みたいぜ」という男心と、「初デートから股を開いてしまったら、真剣交際に発展しづらくなってしまうわ」という女心の攻防戦が繰り広げられるわけです。ですが、デート代よりもホテルの件よりも、もっとも温度差が見受けられるのが、なんといっても「トイレ」です。

女性にとって、「トイレ行ってくるね」というひと言は、なかなか言いづらいものです。もちろん、付き合いの長いカップルは別ですが、初デートで「トイレ行ってくるね」という意志表示は、どんなにオープンな性格の女性でも多少は躊躇してしまうもの。

「トイレくらい、生理現象なのだから、気にするほうがおかしい」という人もいるでしょう。ごもっともです。生理現象なのですから、恥ずかしがる必要はないのですが、それを言ってしまっては、放屁やゲップも恥じるな、ということになってしまいます。

考えてもみてください、「トイレに行きたい」というひと言には、様々な意味合いが含まれているのです。個室とはいえ、下半身を露出させ、○○をかき分け、○○おっぴろげ、排尿後はトイレットペーパー越しとはいえ、己の性器を拭(ぬぐ)うことになります。

考えてもみてください。デートのさいちゅうに、「下半身を露出させて、○○をかき分けて、○○おっぴろげて排尿して、性器を拭いにいってくるね」などと、恋する乙女が言えるわけがありません。いかがでしょうか、女性がいかに「トイレに行きたい」というひと言が言いづらいものなのか、おわかり頂けたでしょうか。

では、そんな乙女心に手を差し伸べるには、男性はどのように振る舞うべきなのでしょうか。答えはカンタンです。男性側が先に、「俺、トイレ行ってくる」と先陣を切ってあげれば良いのです。男性とて、「社会の窓から縮こまったフニャチンを露出させ、柔らかな状態のそれを握り、排尿後は振ってしずくを切ってくるぜ」という意味合いになりますから、言いたくないというデリケートな人もいるかもしれません。ですが、ここは男の役目だと思って、トイレトスは男性から先にあげて頂きたいものです。

男性が先に「トイレ」という単語を出すことによって、女性側はだいぶリラックスすることができるのです。できれば、最初のトスだけでなく、要所ごとに、先にトイレに行ってあげるのがベストですね。トイレをガマンされて、デート中もうわの空、食事が終わったらさっさと帰る、というような展開よりも、ゆとりを持って楽しめるデートのほうが、夜の展開も期待できるというものです。

なお、ホテルに入った後も気を抜かず、先にトイレに入り、「ここのトイレ、すっげえ広いぜ!」など、嘘でもいいので、女性がトイレに行きやすいシチュエーションを演出してあげると、好感度はぐっとアップするでしょう。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子