日々進化し続けるデジタル技術。その勢いは止まることを知らず、実際に手に取りページをめくる参考書までもがデジタル化されようとしている。しかし今回ご紹介する参考書は、単なるデジタル書籍ではない。

いわば書籍とデジタルの融合系。次世代型の参考書ともいうべき、書籍とデジタルのいいとこ取りをした未来形の教科書なのである! 使う技術はAR(拡張現実)。本にスマホをかざすと、さらに奥深い情報が現実世界に浮かび上がってくるのである!

・ARが加わることにより、さらに分かりやすく!
現在、全国の書店に売られている『ARで手にとるようにわかる 3D宇宙大図鑑(東京書籍)』もそのひとつ。書籍として読んでみると、いわゆる普通の宇宙大図鑑だ。しかし! あらかじめ無料のスマホ用アプリをインストールしておくと、地球や宇宙が現実世界に飛び出してくるのだ。

・宇宙はデカイ!
たとえば、「宇宙誕生」のページにあるARマークにスマホをかざす。するとスマホの画面には大きな地球が表示される。画面をスワイプして地球を小さくしていくと……どんどん地球は小さくなって太陽系が表示される。

さらにスワイプ縮小していくと銀河系に。なんて宇宙はでかいんだ! なんて地球はちっぽけなんだ! こんなに宇宙がデカいなら、どこかに生命体がいてもおかしくない……いや、そのほうが自然じゃないか! そんな気持ちになってくるから不思議なものだ。

・月の満ち欠けでは、自分が地球になった気分
月の満ち欠けを説明する章もおもしろい。ARマークにスマホをかざすと、ページの上ではなく、現実世界のそのへんに月が表示される。頭の横辺りに月がある。月をタッチすると、どんどん月は動き始め、それをスマホで追っていくと新月~満月まで、月が満ち欠けしていくのだ。まるで自分が地球になった気分だ。

・英語の教科書もAR!
宇宙や天体の参考書だけではなく、英語の教科書である『ミライ系NEW HORIZONでもう一度英語をやってみる』にもAR技術はフル活用されている。ージにスマホをかざすだけで……その章に出てくる登場人物がページ上に出現! 音声付きの英語で会話をし始めて、動きあり、展開ありのドラマがページ上で始まるのである。

スマホがなければ、単なる参考書。しかし、スマホを通せば、そこに別の現実がある。「本を開けば登場人物が飛び出してくる」なんて、まるで未来のお話だが、ARこと仮想現実の世界は、もうすでに現実なのだ。我々は未来に生きている。

参照元:東京書籍 『3D宇宙大図鑑』『ミライ系NEW HORIZONでもう一度英語をやってみる』

写真:ロケットニュース24

▼こちらが東京書籍のARシリーズだ。

▼まずはアプリを専用インストール。

▼スワイプしていくと、地球がどんどん小さく……

▼うわあああ! ちっぽけだあああ!

▼宇宙って広い……

▼月はさらにおもしろい。

▼現実世界のそのへんに、月がある。

▼満ち欠けしながら、どんどん逃げる。横ではなく、円形に動いている。

▼回転しながら追っていく……。まるで自分が地球になったかのように!

▼これはいい勉強になるぞ。

▼英語バージョンもすごい!

▼ページのARポイントにスマホを近づけると……

▼登場人物が飛び出した!

▼そしてドラマが始まる。すごい!