グラソーのビタミンウォーターは、2009年に日本上陸したアメリカ生まれのセレブ御用達ドリンクだ。アメリカンな毒々しい色も素敵。日本だけでなく世界中で販売されている。

先日、記者は上海でビタミンウォーターが飲みたくなり売店で購入した。ホテルに戻って見てみたところラベルには「ビクトリー・ビタミンウォーター」とある。ビクトリー……? しまったぁー! これパクリ版やん! 完全に間違ってしまったのだが、せっかくなので本物と飲みくらべてみた。

間違いに気づいた記者は、すぐコンビニへグラソー・ビタミンウォーターを買いに走った。記者が購入したのは、グラソー・ビタミンウォーター(6元:約75円)とパクリ版のビクトリー・ビタミンウォーター(4.5元:約56円)だ。色はどちらも黄色系である。

まず並べてみた。グラソー・ビタミンウォーターの容器は一般的なペットボトルより一回り大きめ、飲み口が広いのも特徴。だがグラソーもビクトリーも並べてみるとまるで同じである。

そして色。ビクトリー版はグラソー版に比べて薄い。果汁10パーセントのオレンジジュースより薄い! これだけ薄いとビクトリーのはシャバッシャバな味なのではないだろうか、一口にぐいっと飲んでみると、むむ! 意外とオレンジ味だ。ラベルには「トロピカルフルーツ味」とあるが、むしろグラソーのオレンジ味よりオレンジ感が出ていた。

成分は、グラソーがビタミンとカルシウム推しなのに対し、ビクトリーはルテインとタウリンだ。 タウリン……! つまりビクトリー・ビタミンウォーターはどちらかというとリポビタンDの仲間、エナジードリンクということだ。 「ビタミン」言うときながらビタミン推してへんやん! 見れば見るほどツッコミどころが生まれてくる。

それにしても名前もロゴも紛らわしい。中国で「我要維他命水(うぉー やお うぇいたーみんしゅい:ビタミンウォーターくれ)」と言うだけではどっちが出てくるかわからないではないか。注意が必要だ。グラソーのは6元! 6元である!

photo:Rocktetnews24.

▼並べてみた、左がグラソー、右がビクトリーだ

▼ビクトリー(右)はグラソー(左)より色が薄い、でも味は濃い

▼推し栄養素はなぜかルテイン(叶黄素)とタウリン(牛磺酸)だ