昨日、金正日総書記が死去したニュースは世界中で報じられた。朝鮮中央テレビのあの看板アナウンサー李春姫(リ・チュンヒ)さんが声を震わせながら金正日氏死去のニュースを伝えたのをご覧になった方も多いだろう。

しばらく極東アジアは緊迫した情況下に置かれると報じられているが、同じく極東アジアの一員である台湾のニュース番組が物議を醸している。ニュース番組の中でアナウンサーが李春姫さんコスプレで登場、あの独特なこぶしで熱く情熱的にニュースを読み上げたのだ。しかも激似、笑いたいがなんだか笑えない情況になっているらしい。

朝鮮中央テレビ風ニュースを放送したのは、台湾の華視テレビだ。司会が一言二言しゃべった後、突然画面にピンクのチマチョゴリを着た女性が出現、独特の口調で何かをまくしたてた。語尾には「~イムニダ」「~スムニダ」とつけている。

北朝鮮のニュースかと思いきや、よくよく聞いてみると、完全に中国語。台湾人アナウンサーが李春姫さんのモノマネをしながらニュースを報じているのだ。しかも、中盤からはなぜか『チャングムの誓い』のモノマネまで始めてしまった。

ネットユーザーからは「ウケる」「すげー似てる!」「俺は好きだ!」と肯定派もいるものの、さすがに李春姫さんのモノマネは国が国、タイミングがタイミングなだけに「国恥級の悪ふざけ」「視聴率に走りすぎ」と批判の声も相次いでいる。いずれにせよ多くの国民の関心を引いたことには変わりない。

ちなみに、モノマネで報じられた内容は1月に投票がある台湾総統選の戦局である。北朝鮮とは1ミリも関係ない。なお、同局ではこれまでも様々なコスプレで総統選の様子を伝えているそうだ。

選挙関係の報道をこんなに茶化してしまうとは……良きにつけ悪しきにつけ台湾テレビ局のポテンシャルはハンパない。

参照元:Youtube TBSCTS


▼中盤、なぜか『チャングムの誓い』に
▼ちゃんと解説もするよ