2011年10月13日、アップル社のiPhone、iPad、iPod Touch(第四世代)のOS「iOS5」がリリースされた。今回のアップデートでは、同社のクラウドサービス「iCloud」が登場。ロック画面でカメラを起動できたり、アップルデバイス間でメッセージの送受信ができる「iMessage」が実装されたりと、200にも及ぶ更新内容が盛り込まれている。

すでにアップデートを完了している人も少なくないようなのだが、いくつか重大な問題が発生しているようだ。そのひとつに、データの消失がある。私(記者)は内蔵していた音楽のデータがすべて消えてしまった。また当編集部では、撮影した写真や動画が消えるなどのトラブルに見舞われている。

そこで、もしかしたらバックアップデータを復元できるかもしれない方法についてお伝えしよう。ただし、確実に復元できるとは限らないので、実際に行ってみる際には自己責任で。

この方法はiTunesから呼び出す方法だ。以下がその手順である。
 
【 iTunesでバックアップデータを呼び出す方法 】

1. デバイスをPCに接続
2. iTunesを起動する
3. 「デバイス」に表示された自身のデバイス(iPhone、iPadなど)を右クリック
4. 「バックアップから復元」を選択
5. 「復元」を選択
 
復元の際に、「連絡先、カレンダー、メモ、および設定のみ復元されます」と表示されるのだが、これで復元できるものは、人によって違いがあるようだ。

iPad2を使っているY氏は、写真・動画・音楽・アプリのすべてが消失。iTunesから復元を試みたところ、写真だけは戻ってきた。iPod Touchを使っている私は、音楽がすべてなくなってしまい、この方法を試したのだが何も変化はなかった。

これからiOS5にアップデートされる方は、事前にバックアップをとっておくことを強くおすすめする。そして繰り返しになるが、この方法で消失したデータが必ず復元できるとは限らない。試してみられる場合は、あくまでも自己責任で。

写真:Rocketnews24

▼ デバイスで自身のiPhoneやiPadを右クリック