子供たちの成長の願いをこめ偉人の銅像を設置している学校もが多いのではないだろうか。中国のとある学校の掲示板に一糸まとわぬ全裸の超マッチョな男性像が投稿され騒然となった。しかも設置されている学校とは中国屈指の名門大学である北京大学。「さすが北京大学、頭良すぎて意味がわからない」と話題になったが、当の秀才たちでさえ「全く理解できない」と相当困惑しているそうだ。

筋骨隆々の体、黒光りする肌にスキンヘッド。ややアニメチックではあるが彫の深い顔立ち。そしてその体は360度どこから見ても何も身につけていない。文字通りスッポンポンである。設置当初から、この銅像のテーマや設置意義について北京大生の間で繰り返し議論されてきた。

全高4~5メートルはある巨大なマッチョ像は言うまでもなく異様な迫力を醸し出している。制作者によると像のテーマは「知識こそ力」だそうだ。なるほど、確かにモリモリの筋肉は「力」を連想させる。北京大学に設置することで「知識」を表現したのだろうか。ちなみに全裸である理由は「裸こそ芸術、業界の常識だ」とのことである。

それに対しネットユーザーは、「気持ち悪い」「理解不能」「キャンパスには女性や子供も出入りしているのに、どうなんだ」と否定的。ネット上で笑われていることもあり、特に北京大生や関係者は恥ずかしい思いをしているそうだ。

中国の大学には「芸術」として、前衛的すぎて理解不能な像が多く存在する。北京大学にもこのマッチョ像とセットで、中国の偉人・老子があっかんべぇと舌を出している像もある。これらの銅像の擁護派は「中国人には芸術鑑賞能力をもっと養うべき」とあくまで強気だ。

だが、数日前突如「彼」の姿が消えた。その後100メートル程離れたビル群に隣接する茂みの中で発見されたそうである。銅像の移転について、大学側は「ネット上の騒動とは無関係、計画による移転である」としている。だが、うっそうとした茂みの中に全裸の男性像とは、かえって怪しい気もするのだが……これも新しい芸術なのだろうか。

参照元: 北方網(中国語)

▼相方の老子像、マッチョ像がいなくなってなんだか寂しそうだ