2011年8月7日、東京・お台場のフジテレビ本社前で突発的に抗議行動が行われた。現場はフジテレビが2009年より毎年開いている一般人参加型イベント『お台場合衆国』が開催されており、家族連れや若いカップルなどでごった返していた。

そこに突然、日の丸を掲げながら訴えを叫ぶ集団が現れたのだ。彼らはどこからともなく徒歩で現れ、会場のメインステージのほぼ正面で停止。韓流コンテンツを積極的に放映するフジテレビの姿勢を批判した。なかには、観光客に厳しい発言をする者もいた。いったい何が起きたのか!?

突然の出来事に会場の観光客たちは驚き、何が起きたのか事態を把握できなかったようだ。夏休みということもあり、子ども連れの家族も多数いた。抗議集団の数人は、会場にいた観光客にまで噛み付いた。「お前らここで遊んでる場合じゃねえ!」と観光客らに叫んだのである。

それらの発言を暴言のように感じた人もいたようで、その表情から笑顔が消えた観光客もいた。まったく事態がわからない周囲の人たちは驚きを隠せずにいた。この集団は同日14時半頃にフジテレビ本社前に現れ、歩道を行進。

フジテレビ社屋を一周しながら、シュプレヒコールをし続けたのである。正確な人数は不明だが、おそらく数百人の集団だと思われる。ある者は日の丸を手にし、またある者はフジテレビを非難する文言が書かれたプラカードを掲げていた。

フジテレビ本社前はもちろん、『お台場合衆国』の会場には多くの家族連れを含めて多くの観光客がいた。観光客は突然現れた集団とその怒号に驚き、足を止めて呆然としている人もいた。この集団が怒鳴っていた「お前らここで遊んでる場合じゃねえぞ!」、「お前ら目を覚ませよ」、「騙されんなよ!」、「浅田真央いじめんなー!」などの言葉は子どもたちにも聞こえているわけで、驚いて親にすがっている子どももいた。

聞くところによれば、このデモ行動は警察に許可を得たものではないという。夏休みのひとときを楽しみにしていた観光客たち。突然の怒鳴り声と行進で、楽しい時間に水を差された観光客がいたのは確かだ。

写真: RocketNews24.



▼ 動画冒頭で、「お前ら!」と無関係な人たちを非難する声が聞こえる