男であれば、誰しも女性の発する意外な言葉に、驚かされた経験をお持ちではないだろうか。思わぬ場所、予想外のタイミングで、まったく想像もしなかったようなことを突然言い出すのである。それらは常に、男を「面倒くさい」と思わせてくれるものなのだ。交際している彼女の発言であれば、なおさらである。

そこで女性の口から飛び出す面倒な一言と、その対処方法についてお伝えしよう。これから紹介するノウハウは、必ずや男性諸氏を窮地から救ってくれるはずだ。

・女性に言われると面倒な言葉
1. 別に(明らかに不機嫌なのに何でもない素振り)
この一言には注意が必要だ。彼女がこれを発したときは、当然ながら機嫌が悪い。彼女にとってとても重大な問題があるにも関わらず、男が察することができないことに、頭に来ている状態である。「あなたは私に起きている問題について、何も察することができないのね」と。

問題を説明するのが面倒臭い、もしくは嫌気がさして「別に(何もない)」と言いたいわけである。このときに真剣に取り合ってはいけない。本人が何もないと言っている以上は、「あ、そう」と普通にしておけばOK。間違っても「何か怒ってる?」と言ってはいけない。女性は益々付け上がるだけだ。何も解決する必要はない、触らぬ神にたたりなし。

2.わたし太った?
女性たちは男が思う以上に、自分の見た目を気にしている。普段から甘いものを多量に摂取していても、そんなことは関係ない。見た目が第一、体重はその次。本人がどうかではなく、周りがどう見るかを一番に気にしている。

この質問が飛び出したときは、「私、絶対太ってないよね? 太ってないでしょ?」と聞いているのである。こういう場合は、無視をするのが一番マズイので、一瞬聞かなかったふりをして「え?」と聞き直そう。そして、「太った?」と質問返し。『まさか、自分が太ったなんて思ってるの?』と質問そのものを疑っているように装う。

そして、「誰かにそう言われたの?」とでも聞いておくと良い。「そんなことを口走った奴は、俺が痛い目見せてやる」くらいの勢いで、反問すると最高である。

3.わたしサラダにする
野菜を食べるのも、健康に配慮するのも結構なことだ。しかし、残念ながら男たちはいつも察してる。外食だけに配慮したところで、どうしようもないということを。そして、せっかくおいしいものを食べようというときに限って、女性たちは「サラダ」と言い出す。

これに関する対策は2つ。まず1つが、サラダを提供しない店に行くこと。イチイチサラダに振り回される筋合いはない。サラダがあれば、サラダを頼むだけの話。したがってサラダのない店に行けば良いだろう。

もう1つの対策は、まともなうまい野菜の食べ方を教えてやるべきなのだ。彼女は野菜を食べたいとは言っていない。サラダを食べたいのだ。つまり、うまい野菜を知らないと言っても良いだろう。野菜がうまく食えるのなら、別にサラダでなくても良いのである。この際、野菜の素晴らしさについて、しっかり知っておいてもらった方が良いのではないだろうか。

4.今すぐ準備するから1分待って
嘘だ。この言葉は間違いなく嘘。ひどい場合には、「ちょっと横になってて、準備できたら声掛けるから」、そう言われて夕方になったことが何度あっただろうか。待たされるときには、先に出かけてしまうがいい。「じゃあ、俺買いたい本があるから、先に本屋に行ってるわ」、急に思い出したように用事を作って、さっさと出かけるべきである。

それでも待てというのなら、出かける支度が済んでいても、改めて風呂に入るくらいの気持ちを持った方が良い。しかし、あくまでも「遅い」とは言ってはいけない。彼女はこれ以上ない速さで準備しているのだから。

5.私を困らせたいの(笑)?
疑問符がついているものの、この言葉はすでに彼女の中で断定されたものだ。つまり、「笑って言ってるけど、困るのよ、わかんないの?」。困らせるなということであって、すでに手遅れを意味している。

だが、このサインが現れたときに慌ててはいけない。なぜなら、女性はこういうことをきっかけに男を試すことが良くある。単なる意地悪という場合さえあるのだ。とはいえ、反論は禁物。嫌味にならない範囲で折れてやるべきである。彼女は不快にさせたいと思って、このサインを発しているわけではないのだ。ただし、あまり根拠はないので、「はいはい、ごめんごめん」程度で交わすようにしよう。

6.ごめん、今、会いたいって気分じゃない。最近、忙しくて。
このような言葉に、悶絶する思いをした男たちも多いはず。いかにも自分の存在が、負担になっていると感じさせる台詞だ。これまた悪意から生まれた言葉ではない。精一杯の誠意をもって、相手を突き放しているだけだ。

悔しいことではあるが、この場は黙って引き下がるしかない。しかし、次に彼女から誘いがあったときには、よく覚えておこう、自分も自分の都合を優先に考えるべきだということを。

「連絡キター!」と有頂天になって、うまうまと彼女の都合に合わせていると、また突き放されることになりかねない。仕返しという意味ではないのだが、「ちょっと忙しい」と言って冷たくするのも大切なことである。

7.元カノと仲良くしてもいいわよ
このようなことをわざわざ口に出して言う女性は、元カノに限らず、すべての女性に対して嫉妬心を抱いている。浮気と言わないレベルでも、ヤキモチを焼いてしまうような女性だ。

ちょっとした飲み会や遊びの誘いでもあって、その場にほかの女性がいるとわかったら、何を言い出すかわからない。もしも何か問題が起きたら、こう考えておくと良い。自分に魅力がなかったのなら、彼女が嫉妬することもないのだ。また、ほかの女性の誘いもないような男と、彼女は付き合っていて幸せなのだろうか? と。

わざわざ遊びに行くと公言する必要もないのだが、嘘をつかない程度に、彼女にほかの女性と会うことを認めさせた方が良いだろう。もちろん、浮気をしないという前提で。浮気について自信のない人は、絶対に説明するべきではない。あくまでも彼女が許容できる範囲で、認めてもらおう。

8.あれカワイイ! これもカワイイ! (何でもカワイイ)
ああ……、また。まただよ。何見てもカワイイんでしょ? 女性がとかく口にする言葉のひとつ、「カワイイ」。「飽きた」もしくは「知ってる」と返事したくなるほど、この言葉を繰り返す。

しかし、男性もこれに近い言葉をしょっちゅう使っている。それは「スゲエ!」だ。何かとても大きな物、非常に細かい物、迫力のありそうな物を見ては「スゲエ!」と言っていないだろうか。または日常生活に役立ちそうにない、宇宙の歴史や恐竜の骨格、すべに亡くなってしまったミュージシャンの生い立ちなど、これらに対する「スゲエ!」は女性の「カワイイ!」と同種のものだ。

いずれも役立つかどうかに関わらず、自然に感情に訴えかけてくるものなのである。ではなぜ、このように反応してしまうのか。それには少々理由がある。男性は自分がすごいと思うものに対して、憧れを抱いている。何か高みに触れたような気がして、興奮してしまうのだ。羨望と言っても良いだろう。

反面女性は、可愛らしいものに対して同化する気持ちを抱く。その可愛らしさや美しさを、自分のなかに取り込もうという意欲の表れだ。この2つは、性別に由来する反応の違いに過ぎない。

したがって女性が「カワイイ!」と言ったら、「スゲエな!」と返すと良いのではないだろうか。意外にもわかり合える可能性がある。

以上、8つの面倒な一言と、その対策についてお伝えした。男性諸氏には、是非ともこれらを役立てて頂きたい。最後にもうひとつアドバイスをするならば、「相手の期待以上に役立とうとしてはいけない」ということだ。女性の期待に100パーセント応えることは、ほぼ不可能だ。50パーセントも応えられたら、自分に100点をあげるべきである。